カゲ
!
影だ
僕は影だ
光を浴びたら消え失せる影だ
だが
誰の影だか解らない
聳えるように背の高い奴らが
僕を四方八方から囲んでいる
誰の影だか解らない
だが
本当に影なのかと
この安寧の囲いから飛び出して
あの白々しい太陽に指を突きつけ
僕は影でお前は真実太陽なのかと
問いかけてやりたい
呟き続け幾年月か
あの太陽も
光を産む文明も
終わりのその時まで
応える者は無し
僕は影か
影か
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