暗夜の海
泳いでいた
暗夜の海を
ここはどこ
波がやけに
からみつく
呼び声あり
波の合間に
白い花咲く
あれは手か
引く手数多
どこまでも
どこまでも
泳ぎ逃げる
果てしない
暗夜行路を
海が激しく
畝りを伴い
丘のように
隆起し始め
白磁の月が
振り向いて
寂しそうに
笑いかける
あゝ、俺は
黒髪の海の
航路を泳ぎ
後悔をして
いたのだな
四肢に手が
黒髪が絡み
男は没した
月沈み行き
陽は昇らず
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