2019年に追加されたキャラクター
2019年に追加されたキャラクターたちの簡単な紹介です。
また増えていきますので随時追加していきます。
ネタバレもありますので未読の方は注意。
檜山喜恵(ひやまよしえ)
愛称は喜恵おじさん。
蘭の亡き父の実兄。つまり蘭の母、晴とは義兄。文筆家。晴とは対照的に自由奔放な性格で、衝突が絶えなかった。現在一人で東京の日野市に住んでいるが、晴から命を受けて、蘭を監視するために、富士市にやってくる。
何に対しても明るく寛大で、偏見なく接する。事物の裏側を見る能力に非常に優れ、推理力もある。
代表作品は「赤の中の黒」で、映像化されたこともあり、かなりのベストセラーとなっているが、本人は全く無頓着でいる。現在は、自ら作品を書くより、新しく本を出版するため、作家を探すことに力を入れている。
影浦千代吉(かげうらちよきち)
愛称は影浦さん、影浦先生。
喜恵おじさんが信頼している漢方医。精神科医としても活動しているが、処方するのはほとんど漢方であり、向精神薬は全く用いないことで有名。精神科を最も必要であるが、最も役に立たない診療科と豪語している。最終学歴は防衛医科大学であり、軍人であるよりも、一般市民の役に立ちたいとして離脱した過去がある。都会で生活する人よりも、田舎の人のほうが心の負担は大きいとして、富士市内で影浦医院をやっている。時折、総合病院に非常勤医師として勤務することもある。
沖田眞穂(おきたまほ)
水穂の主治医。愛称は帝大さん、沖田先生。水穂の骨髄移植を決行させた老医師で、時折彼の様子を見に製鉄所にもやってくる。西洋医学をあまり役に立たないと豪語する影浦とは、よく衝突する。
あだ名の由来は、出身が東京大学であることで、本人が、戦前の人であり、東京大学を東京帝国大学と言っていることに由来する。
野村勝彦(のむらかつひこ)/ノロ
箏曲家。山田流箏曲をやっている人であれば、必ず一度は演奏を聞きに行くといわれるほど、超有名人で、海外演奏の経験もあるようである。一般的にいって、大変厳しい師匠と思われているが、意外にそうでもなく、弟子の面倒見がよい。古典箏曲を大事にしているが、博信堂(出版社の名前)の倒産に関しては、仕方ないことだと思っている。演奏に関しては超一流であり、即興で竹田の子守歌を弾いて聞かせるなど、音楽的な能力も高い。
あだ名の由来は不詳だが、杉三がつけてしまったものであり、本人も気に入っている模様。杉三に「手事」をおしえたのもノロである。
慢性的な肩こりに悩まされており、その解消として、天童あさ子のサロンに通っている。西洋医学はあまり好きではないようである。
天童あさ子(てんどうあさこ)
氣功師またはヒプノセラピスト。基本的に胡散臭い治療法として有名な氣功であるが、彼女は、ちゃんと中国で国家試験にも合格している。しかし、偏見が強いため、自ら出しゃばって、治療をしようとはせず、頼まれなければ施術しない。杉三は、氣功の存在をあまり信用していないようで、彼女の施術を、「シャクティパット」と間違えて呼称している。ノロが、彼女を信頼して、たびたびサロンにやってくる。氣功だけではなく、年齢退行セラピーや、擬人化療法などの「催眠療法」もやっている。
浜島咲(はまじまさき)
フルート奏者。水穂とは音大時代に同級生であった。当初は、なにか仕事を始めるに至っても、すぐ体調に邪魔されて長続きしないなど、さえない女性であったものの、お箏教室をしている下村苑子と偶然知り合って、尺八奏者の代理人として、彼女の教室を手伝う仕事をしている。水穂には由紀子が付いていることは知っているものの、ひそかに思いを寄せていて、時折製鉄所へ愚痴をこぼしにやってくる時がある。声は、杉ちゃんに言わせると、「サザエさんの花沢さんに似ている。」と言われている。
下村苑子(しもむらそのこ)
箏曲家。古典箏曲は一切演奏せず、童謡や歌謡曲などを中心に教えている。使用する音楽理論も西洋音楽を踏襲したものであることが多い。これにより、部外者として箏曲界からは追放されてしまうが、ノロは意外に彼女を支持しているようである。家庭では、息子薫を亡くし、咲を娘のようにかわいがっている。咲も彼女を母親のように、尊敬しているようである。
意外に着物に関しては厳しく、色無地が社中の制服のようになっているが、これも彼女が邦楽への思いを現している。正絹の着物へのこだわりも強く、化繊の着物や、縁起の悪い柄の着物で稽古に行くと叱る。
渡辺勝代(わたなべかつよ)
戸籍名は木田勝代。北海道名寄市に住む女性刺青師。主に家庭内暴力などに悩んでいる女性たちの体に刺青をし、彼女たちを暴力から救うという活動を行っている。蘭が、一時期彼女に思いを寄せ、不倫のようなことをしでかしたことがあった。その後も、強い女性として、蘭が頼りにする女性となる。夫は、木田正祐だが、勝代が刺青師として活動する際は、木田の姓を名乗ることを禁止している。
亀山弁蔵(かめやまべんぞう)
杉三が、奥大井の接阻峡温泉へ旅行に行ったときに宿泊した旅館「亀山旅館」の経営者。足が悪く、そのせいか悲観的になりやすい性格をしている。杉三が宿泊したあとも、富士へやってくるなど交流している。家族は、妹がいるが、現在刑務所に居るため、そこも彼が悲観的になりやすい原因でもある。
田沼ジャック
杉ちゃんの着物仲間。イギリス人。職業は画家で、風景画や女性の絵を描く仕事をしている。家庭では、妻と離別し、男手一つで息子の武史君を育てているが、多くの女性と交流関係をもっていたりして、武史君との、親子関係はさほどうまくいっていない。
田沼武史(たぬまたけし)
ジャックの一人息子。小学校一年生。やや発達障害と思われる。父親と同様に絵を描くのが好きだが、父親の絵とはかなりかけ離れたもので、杉三によると、「岡本太郎の絵に似ている」というほど気持ち悪い絵を描く。子供らしい、繊細で無垢な性格で、よく騒動を引き起こしている。なかなか大人を信用しないが、水穂にだけは気を許す。
諸星正美(もろほしまさみ)
現在ニートとして暮らしている女性。本来は音楽をやりたかったが、家族の反対にあって以来、やる気を失い、引きこもりの生活をしている。何かやろうと思っても、すぐに居場所をなくしてしまう。何もすることのないまま、生きる気もなくして生活している。
澤村禎子(さわむらさだこ)
バイオリニストでシングルマザー。息子は蘭に名前を付けてもらった澤村太。太を心から愛しているが、感情のコントロールがうまくできず、すぐに太にあたってしまう癖がある。その点から、母親不適格とみなされてしまい、太は福祉局に持っていかれてしまう。
植松直紀(うえまつなおき)
高校数学教師。あだ名は摩訶迦葉(まかかしょう)。学校の先生は生徒を救えないといつも嘆いているダメダメ教師。教師をしながらカウンセリングの勉強をしたりしている。
高野正志(たかのまさし)
蘭の小学校まで同級生。ピアノ教室をやっているが、音大卒のピアニストではない。あくまでも、心を癒すためにピアノを教えているのだが、生徒の中にはコンクールで優勝した者がいるほど優秀。学歴は高校中退だが、それがかえって親しみやすいという徳をもっている。観察力があり、蘭の暴走を押さえることができる。あだ名はマーシー。訳ありの社会人を集めたピアノサークルも主宰しており、そこでいろんな人が参加している。
吉田素雄(よしだもとお)
旧姓剣持素雄。訪問介護人。足を引きずって歩くという障害者だが、障害者でもできることがあると銘打って、訪問介護をはじめた。この姿勢が、ジョチに歓迎され、介護法人に昇格する。足が不自由というわりには、積極的で、献身的に介護する。頭もよいが、いわゆる高学歴ではない。ときには、講演会や、座談会を行うときもあり、かなり多忙な生活を送っている。特に資格を持っているわけでもないのだが、話をきくのも優秀。
吉田曙子(よしだあきこ)
素雄の妻で重度の知的障害者。言葉ははっきりしないが、純粋で不正を嫌う正格をしており、仕事の監視人となると厳しい。銘仙の着物がよくにあう、かなりの美女。しかし、そのルーツは理解していないようだ。結婚すると、大体女性が改姓するが、彼女は文盲なので、素雄が改姓した。
小杉道子(こすぎみちこ)
医師。熱心な研究医ではあるが、水穂の下を訪れてはすぐに新薬の自慢をするため、杉三に怪しまれ、「グレゴリー・ラスプーチン」というあだ名をつけられてしまった。本人はそんな事をしているつもりは全くないのだが、水穂にとっては余計なお節介である事が多い。
花村義久(はなむらよしひさ)
苑子さんとは不仲であるといわれる箏曲家。追憶より登場。一人称は「私」。家元として活動していたが、事件により非営利法人に変更し、現在は小さな社中をやっている。心臓がやや弱い。水穂に曲を提供したりするなど、彼の心の傷をいやした唯一の人物となる。
古川涼(ふるかわりょう)
療術家。いわゆるあはき師。全盲である。水穂に施術を施したほか、道子が恋をしたこともある人物。大した資格を持っているわけではないが、聞き手として腕はよく、水穂からの信頼もある。目印になる建物まで歩数を勘定する癖がある。一度依頼された仕事は、なにがなんでも引き受けるため、そのために様々な援助者を頼むことで騒動が巻き起こる。
カーリー・キュイ
西アフリカのマリのガオからやってきたバラフォン奏者。国家としては、きわめて貧しく、電気もガスも水道も経験したことがなかったが、もともとグリオ(音楽家兼神官)の家系に生まれたことから、考えのレベルは高く、宗教的な発言が多い。
阿部慎一(あべしんいち)
蘭の小学校時代の同級生。パン職人。学生時代に勉強で挫折を経験しているが、現在は、パン教室をやっている。ライムギのパン(ドイツパン)とパスタづくりが得意。アレルギーを持つ子供さんの母親から支持率が高い。
竹村優紀(たけむらゆうき)
音楽家。杉三を、「のんべんだらりと生きている有害人物」として批判した人物である。以前は、花村をはじめ、多くの演奏家と共演したことで有名な人物だったが、現在は、ヒーリング楽器クリスタルボウルの演奏家として、心に問題のある人の治療を行っている。新聞や雑誌などに、評論を掲載するなどの活動もしている。弟子入りを申し込む女性が多く、彼自身も入門を受け入れている。
立花公平(たちばなこうへい)
樹木医。かつてはグアテマラのコーヒー園で働いていたが、帰国後、鬱になってしまい、影浦のもとに通っている。樹木医としての腕は非常に有能で、製鉄所にあるイタリアカサマツの木や、影浦医院にあるカラタチの木の治療に成功している。
羽賀芳太郎(はがよしたろう)
杉ちゃんからろくでなしと呼ばれているピアノの調律技術者。杉ちゃんは、調弦屋と間違えて呼称している。調律作業に時間がかかりすぎて、さまざまな楽器店で働いては首になる、ということを繰り返す。
実家は経歴が複雑であり、なかなか顔を出せない。
有森五郎(ありもりごろう)
布団、座布団を縫う職人。強度の吃音というハンディがあるが、職人としての腕は一流である。発音が悪く、変なところで言葉を切るなどするため、嫌われやすいところもあるが、一生懸命な姿勢が高く評価されている。ブッチャーがビックリするほど、端正な顔立ちをしている。有希が彼に思いを寄せている。
桂浩二(かつらこうじ)
ピアニスト。元々は会社員であったが、水穂にすすめられて演奏活動を開始した。まだ年若く、生徒さんと衝突したりすることもたまにある。現在は、演奏とピアノの指導と二本立てで活動している。水穂に師事したことを公表しているため、それを利用して弟子入りしたがる者がたまに出ることがある。
横山エラ
ドイツからやって来た獣医師。エラさんと呼ばれ、さっぱりした性格で慕われている。水穂が飼っていた愛犬たまを治療したのも彼女である。
中村櫻子(なかむらさくらこ)
イスラム教指導者。クルアーンの教えをもとに、精神障害のある女性たちの生活指導をしている。しかし、いわゆる新興宗教指導者ではない。宗派としては、シーア派に属し、ダンスを踊って悟りを開かせる、いわゆるスーフィズムを基本としている。イスラム教圏では有名な楽器であるカーヌーンの指導も行っている。誤解されやすいが、彼女の支持者は意外と多い。
佐藤絢子(さとうあやこ)
富士市でも有名な大規模な製紙会社「佐藤製紙」の社長の三女。とんでもないお嬢様であったが、両手両足が不自由になってしまい、勘当される。自由になるのは口と手の指三本で、それ以外は人にやってもらわないとできない。其れでもめげずに、地方新聞社「小さな新聞」を経営している。現在は家政婦のおばさんと二人暮らし。
米山貴久(よねやまたかひさ)
杉ちゃんや水穂の、手伝い人。全聾であり、話す能力を失っているが、大変な働き者で、実によく働く。言葉は全く話せないが、意思は強い。
米山みどりは妻。愛称は米ちゃん。みどりとは、あんことソップと、呼ばれるほど体格がちがう。
全聾の原因は耳硬化症によるものとされている。
高橋喜朗(たかはしよしろう)
麟太郎が強引に製鉄所につれてきたピアニスト。吃音者だが、ピアノはうまく、協奏曲も弾くことができる。実家は本人の話によると、農家であり、吃音で、農作業を手伝えなかったことにより、ピアノをに打ち込んでいた。麟太郎がソリストとして、期待している。
柳沢裕美(やなぎさわひろみ)
医師。水穂が同和地区出身者であるとしっても、なにも態度を変えなかった唯一の医療関係者。旧姓は木島。度々水穂を心配して製鉄所にやってくる。名前では性別不明だか、杉三いわく、河童みたいな顔をしている、ハゲアタマの老人。
過去にミャンマーを訪れたとき、ロヒンギャの男性が道路で倒れていたのを目撃し、病院に連れていこうとするも、見てもらうことができず、結局見殺しにしてしまったことがある。そのときロヒンギャに言われた、余計なことをするな、という言葉を自分の原動力にしている。
一応漢方医ということになっているが西洋医学にも意外に詳しく、病名や手術の仕方などを伝授したりすることもある。
白石萌子(しらいしもえこ)
あだ名はマネさん。
長らく定職についておらず、居場所がないことに悩んでいたが、二部式着物を作ったことで、大成する。しかし、和裁屋ではない。現在はインターネットなどで、二部式着物の制作を請け負う。作る着物は、たまゆら式ではなく帯を締めるタイプのもの。
富沢淳(とみざわじゅん)/植松淳
児童館ネバーランドに所属している医師。左腕が欠けているため、杉ちゃんからフック船長とあだ名される。この他、片腕の武将にあやかって、ゲッツと呼ばれたこともある。杉ちゃんに敵意を示すが、それも児童館の子どもたちを思ってのことだった。結婚後は、作曲家として活躍。夢はオペラを書くこと。麟太郎からは、ジェームス・フックと呼ばれていて、イギリスの同名の作曲家と同格とされる。作曲家としては優れているが、片腕のためいくらアピールしても上演されない。
植松聡美(うえまつさとみ)
フックの妻。文学を愛する女性で、結婚を申し込んだときは、チクタクワニが、また襲って来るかもしれないと言って結婚した。着物が大好きであり着付けサークルなどを主催している。マネさんとよくコンビを組むことが多い。
ナン
ピグミーの男性。出身地はコンゴ。身長は4尺もなく、杉ちゃんから、ドワーフに間違えられたことがある。ピグミーゆえに、なかなか定職につけなかった。着るものは仕方なく子供服売り場で買っている。
意外に着物が好きで、マネさんに、二部式着物の製作を依頼する。
岩橋一馬(いわはしかずま)
愛称は、岩橋さん。製鉄所の元利用者。製鉄所を退所後、北海道の幌延町でカリブー(トナカイ)や、ホロホロチョウなどの動物の飼育をはじめ、動物たちを精神障害のある人を触れ合わせる活動が大評判となる。その様子を記録した著書がヒットしたため、政治家をめざしている。特に、犬を飼いたいが、アレルギーでかえない人のために、ヘアレスドッグの子犬の販売をしており、大好評を得ている。
持田敦子(もちだあつこ)
あだ名はもーちゃん。ピアノを趣味とし、コンクールへの出演もしているが、いつも最下位。本当は、冷え切った夫婦生活のなかを耐えて生活している中年女性。杉ちゃんに言わせると、伊藤野枝さんそっくり。
榊原市子(さかきばらいちこ)
女性の相撲取り。番付は前頭。横綱を目指している。唯一の悩みは、幼い頃からカラダが大きくて太っていたため、女性らしくないこと。名前は逸ノ城から。意外に繊細な性格をしている。力持ちで、介護の仕事も平気でする。
渡邉将平(わたなべしょうへい)
蘭が以前背中に刺青を施術したことで知り合った、アマチュア車椅子野球チーム、チーム渡邉の監督。現在車椅子野球を普及させるために活躍中。悩んでいることは優秀な選手が入部しないことである。名前は、実在するプロ野球チームの監督と、日本代表として活躍した選手のなから創作したもの。
村瀬繭子(むらせまゆこ)
養老渓谷の湯治場で兄の村瀬優と暮らしている女性。手も足も動かせず言葉も言えないが、偶然水穂をみつけて一目惚れしてしまう。その思いは強く、実際にあいに静岡まで来たこともあり、魔性の女と言われた。杉ちゃんからは、六条御息所と称されている。
野上梓(のがみあずさ)
中国の湖北省からやってきた、トゥチャ族の女性。製鉄所の手伝い人。日本人とはまた違う感性を持っており、それが、プラスに働くときが多々あり、いろんな人を人助けしている。本人は、それらの事を慣れているからで片付けてしまう。あだ名はガミさん。
鹿島一華(かしまいちか)
笛子奏者。心因性の失語症のため、話すことができず、会話は画板を持ち歩いて行う。話そうとすると声がでず、口を動かすだけなので、パクパクさんという、あだ名をつけられている。
都筑マリー
シリアからやってきた女性で、製鉄所では実によくはたらく。料理もとくいで、シリアの料理など作ってくれるが、やたら辛いので、みんなを困らせる。本人は自覚していないが、戦争関連の話をすると、泣いてしまうクセがある。
藤井督
水穂さんより1つ年上の、清笛奏者の男性。本人は様々な騒動を巻き起こすトラブルメーカー的な存在。しかし障害のある人たちからは思っていることを何でも口に出してしまうため、ある意味ではわかりやすい人物と思われているらしい。
あだ名はピー助。なお読みはふじいただしとよむが杉ちゃんに平家物語の小督と間違えられて、小督と呼ばれたこともある。水穂さんの抱えている歴史的な事情を薄々知っている。
梅木武治
涼さんが、製鉄所へ連れてきた、同業のあはき師で、耳が長く歩行不能。本名はたけはるなのだが、杉ちゃんにレッシーと呼ばれてからあだ名として定着している。本人は大した学歴もないというが、出身は東大。テレビ番組のキャラクターの名前をあだ名にされてしまった。
影山家のペットたち
正輔
杉ちゃんが拾ってきた真っ白な雄のアンゴラフェレット。右前足がかけており、三本足である。杉ちゃんが発明した、かまぼこ板に車輪をつけた台にのって移動する。
いつもはおとなしいが、決定的なときにかみつく。歩行は不自由であるが、頭はよい。愛称はマー君。
輝彦
同じく公園で拾ってきた雄のルビーフェレット。体色はセーブル。体が悪く、ほぼ寝たきりであるが、人に良くなつくので、まさしくルビーと言える。愛称はてるちゃん。まな板に車輪をつけた台にのって生活している。実は癲癇をもっている。
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