時の楔

時の楔

時の流れは逆戻りはしない

過去がどうだったとか

ちょっとは関係あるかもしれないけれど

現実には大した意味は持たないものだ

あの時に戻りたいか？

否、戻りたくはない。過酷だから。

ならば、現実を受け入れられるか？

否、それもまた過酷だから

どっちつかずの時の楔。それが僕を押しつぶしている

もう、真昼の太陽の下に出る事は諦めた

眩しすぎて、暑すぎて、干からびてしまう

今の僕には時々月光浴。それくらいでいい

それですら、ままならないのだけれどね

過去には不満、現在にも不満、未来には不安しかない

しかし、時計の針は容赦なく進んでいく

なにかしてもしなくても……