第14話雲の女王

肉塊は、ころがり、血をまきちらす。

小人が、梟のあたまを、めぐらす。

いつのまに、雲の城が、くずれる。

少女の、内面で、城のように、なにかが、崩れる。

緑の宝石の香りがたちこめる。


雲の女王は、肉塊になった。ころがって消えた。

世界に、すこし、傷をのこした。女王の、憎悪。


みずうみの、岸。ふたたび、旅立ち。

雲のない空。くらい。

青さが、消えてしまった。


猫は、猫の町にいってしまう。


小人が、梟の頭を、めぐらす。


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