第13話そらのしろ

白い雲でできた、城。

が、めのまえに、そびえる。

みずうみは、広い。

猫があらわれる。

小人が、まどろむ。

こぶねが、すすむ。

しかし、とまってしまう。

厚い氷。みうごきが、とれない。

猫が火を吹く。氷が、溶け出した。空の、城が、こちらに、ちかづく。

猫は、火を吹く。めちゃくちゃ。たまには、役目をはたす。

のどをならす。


城から、雲がまいおりてくる。

だれものっていない、のりこむ。

まいあがる。

水晶の空。雲の城。みちびかれるがままに、すすむ。

雲は、くだける。

そこは、ついたばしょは、広間だった。

白い素材でできた、建築。触れると、固い。

しみひとつない。

白い女王が、あらわれる。白い杖を、ついている。

白い目が、少女をみる。

くだける。なにかが。どこかで。小人が、身震いする。

白い広間に、深紅の霧がたちこめる。

猫が、火を吹く。

血のようだ、その霧。火が、霧をはらう。

血の雨が降る。霧から。女王のいかり。

白いのは、みせかけ。

血まみれの正体。

小人が、緑の宝石をとりだす。さて、その効果は?

赤い宝石と、対応していなければ、おかしい。


緑の宝石はかがやき、不思議な香りが、たちこめる。

女王は、赤いしみで、おおわれる。

やがて、ちだるま。

なんだかわからない。

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