第10話薄明

妖精。妖精。妖精。

妖精の都市。

妖精のしらべ。ささやき。コナン・ドイルやなんか、この都市に住み着くだろう。

ちょうちょのはね、触角、薄い服、ひらひら、妖精。

梟小人がはねまわる。猫がかえってきた。よだれをたらしている。


少女は、世界の果てをめざす。宝石の導き。それがなければ、たどりつけないのだから。

指輪が、悪魔をひきよせる。

妖精のみやこは、まつりのさいちゅうというのに。

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