第9話夜明け
気がつくと、一行は、崩れた城からはなれた場所にいた。
ガルガンチュアが、朝日に照らされながら、さっていく。シルエット。
梟小人が、ぶるっと、みぶるいした。
ガルガンチュアは、うたいながらさっていく。
人の世の幸福をねがううたを。
少女は、繭をしまう。
繭のなかには、蛹がはいっているだろう。永遠に羽化することのない。
小人がはねる。猫はいない。
緑の宝石は、神秘の力で、みちびく。次の場所へ。過酷な試練へ。
都市に入る。道なき道をくるうち、少女は、魔力が、指輪と、反発するのを感じた。
悪しきやからを呼ぶ指輪の魔力は、少女の精神とは、そわない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます