短編集
@moolty
第1話 吸血鬼のつぶやき①
やっとこの血液管理会社に雇われることができた。
私はこみ上げる笑みを押さえることが大変だった。
今までは苦労をした。
人間どもは誤解している。
吸血鬼のように万能の力があれば何でもできると。
事実、かつては魔法の力を駆使して人間を震え上がらせたりした。
しかしその結果待っていたものは、杭や銀の十字架を持って仲間を囲む人間どもたちの迫害だった。
しかも吸血鬼は栄養、すなわち人間の血がないと生きてはいけないだ…。
この会社に就職することで苦労なくして手に入るようになるのである。
ふふふ、私を雇ってしまうとはやはり人間どもは愚かであるな。
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