願掛け

流れる星を見つけた君が

そっと歓声を上げる

指し示した空は 既に素知らぬ顔

定められた位置の星たちが

意味ありげな目配せをする

君がまた歓声を上げて

別の場所を指す


気まぐれな星

ようやくとらえたその瞬間も

また見つけたと 微笑む君に

追いつこうと焦るばかりで

願いごとの余裕なんてなかった


ただ一度のチャンスで

君の幸せを唱えていれば

結末は違っていたのだろうか

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書き流しの恋 りっこ @riccoricco

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