Le monde est divise´
ほろ兄
第1話エピローグ
僕は墓地に来ていた。
先日両親が亡くなったからだ。
僕を引き取ってくれる親戚もなく…
そう、僕は一人ぼっちになってしまった。
言い様のない孤独感に浸っている中、僕はふと両親のことを思い出していた。
両親が死んでしまった理由、
それは、なんともない日常に起こった出来事である。
僕が住んでいたのは大国の外れにある小さな村で、そこはモンスターが多く生息する森の近くにあった。
そこからやってきたモンスターは村を襲い
その間に両親は殺されてしまったのだ。
「父さん、母さん、僕は何を目的に生きていけばいいだろう」
僕は呟き、そっと花束を置いた。
両親は今頃天国にでもいるのだろうか?などと想いながら雲一つない夜の空を眺める。
そして家に帰ろうとしたとき、どこかで何かが低く唸る音が聞こえた。
僕は息を殺し、ゆっくりと音のする方に向かうとそこには8体ほどのゴブリンがいた。
体長は2メートルほどで破れた布切れを着けて、右手には石でできたオノ。人数的にも体格的にも現在16歳である僕1人が敵うような相手ではなく、その場を後にしようと回れ右をして帰ろうとした時
ピキッ
足にあった木の枝を踏んでしまい、「あっ」とうっかり声を漏らしてしまった。
それに気づいたゴブリン達は僕の方に近づいてきて目の前に現れた。
逃げようとも恐らく追いつかれてしまうだろう。
ゴブリンが手に持ったオノの大きく振りかぶり、僕の首めがけて降りてきた。
ザクッ
と鈍い音を残し、僕は…
死んでしまった。
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