君の見た風景
月華紅雨
第1話
彼女はいつも笑っていた。僕が思わず目を逸らしてしまう程、輝いていた。
あの子から暗いものはなにひとつ出ていなかった。はずだったのに、彼女はあの夏の暑い日にコンクリートの下で死んだ。
自分はなにも分かっていなかった
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