独り不安になったなら
文月 譲葉
迷子になったときに。
自分以外に 誰も 何も 存在していない
そんな世界に 独りきりで放り出された
どうしようもないくらい 寂しくて
不安に押し潰されそうになって
思わず僕は俯いた
足下に広がる 真っ暗な世界に怯え
溢れそうになる涙を 必死で堪える
突然
閉ざされた世界に 一筋の光が差し込んで
思わず光の先に 目を向けた
ソコには 僕に手を差し出すキミが居て
僕はキミに手を伸ばす
触れあった掌から伝わる そのぬくもりが
僕は 独りではないことを教えてくれる
俯けていた顔をあげ 周りを見渡せば
世界は こんなにも明るく 美しいのかと
今まで気づけなかった真実を知った
キミと繋いだ手に 少しの力を込め
僕は
世界に 大きく足を踏み出した
独り不安になったなら 文月 譲葉 @fuduki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます