第170話 犬? 狼さん? の親子を、おじさんは助けます(1)
う~ん、う~ん、一体ここは何処なのだ……?
漆黒の闇の中のようなのだが……?
儂は噂に名高い黄泉比良坂と言われる場所に辿りついたのだろうか……?
さくらに食われて……ではなく。
今度はローラに食われて、冥府の手前──。黄泉比良坂についたのかも知れん……?
と、儂自身が思うと? 本当に切ないよ~。
だって儂は~? 一度は、家族に捨てられ自害を試みた男……。
う~ん、でも? 儂の女神のように美しい妻が助けにきてくれて、生涯寄り添い尽くしてくれると言うかから。
儂自身も自害をすることをとどまり。大二の人生を始め。
この先、複数の妻達と『ウハウハ、ニャンニャン』したハーレム王生活を満喫するつもりだったのに。
儂自身にまた『大どんでん返し!』が起きて。
今度こそ儂自身は他界……冥界へと誘われるみたいだよ。
だから悲しいなぁ~。
儂は極楽浄土か、桃源郷へと誘われ──。人の身としての最高位を手に入れたと思っていたのに。何とも儚い夢と幻だったみたい。
だから儂は悲しくて『シクシク』と、涙が溢れ──流れるのだ。
……ッて?
あれ? 可笑しい?
儂は亡者のはずなのに~?
何で~?
自身の目尻が濡れて冷たいのだ?
だから儂自身が可笑しいから? 不思議でならないよ~?
「貴方達は、どこの国~。若しくは~? 集落の者なのですか~?」
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