第168話 娘や三銃士との楽しいキャンプだったはず? (13)

 さてさて、どうするかな? と、儂は呑気なことを思案しながら。


「うぎゃ、ああああ~! い、痛い~! 痛い~! う~ん、でも気持ちいい~、あっ、はぁ~ん。う~ん、う~ん、いい~」


 と、絶叫なのか? 嬌声なのか? 傍から聞いても判別できない声を漏らしながら歓喜? をあげているのだよ。


 でッ、儂とローラがそんな最中だから、敵は安易に考えて、纏まって行動をしていたはずなのに。一人一人が自由に行動──。単騎で動き始める。


 すると同時に?


「うぎゃぁああああ~!」


 と、絶叫が聞こえる。


 う~ん、それも? 儂の声色ではない。明らかに儂以外の者の声色で間違いないのだ。


 と、言っても?


 まあ、この物語を遠目から見ている者達は、もう既に気がついてはいるとは思うのだが?

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