第151話 娘や三銃士との楽しいキャンプ? (10)

 だからセリカが不機嫌になるのは。儂自身も少々辛い。


 だって儂はセリカのことが可愛くて仕方がないから事ある毎に。儂自身が幼児期に戻ったように妻のことを揶揄ってみたり。冷たく当って揚げ足をとるぐらい。セリカのことが可愛く愛おしくて仕方がない。


 となれば? いつまでもセリカを不機嫌な状態にしている訳にはいかないから。儂は直ぐに自身の顔色を変えながら。


「す、すまん~。セリカ~。許しておくれ~。わ、儂が悪かった~。だから許しておくれ~」


 儂はセリカに抱きつき甘えながら謝罪……。何度も妻の膝に平伏し──。頬ずりをしながら許しを乞うのだよ。


「う~ん、まあ、仕方がないわね~。パパは~? セリカがパパのことを許してあげるのは今回だけだからね~」


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