第133話 娘達とキャンプ? (19)

 これまたお嬢さま二人は、王である儂の理解ができない台詞を告げてきたのだ。


 特に舞君が儂に告げてきた『王である儂に寵愛を受け、可愛がってもらう』と、いうことは、一体どういう意味なのだ?


 それにローラ君だっけぇ~?


 儂がいつ彼女に自身の身の周りの世話をしてよいと告げたのだ?


 儂は今迄何度も告げてきたと思うのだが?


 儂自身は決して、ロリコン変態オジサンではない!


 只さくらとレイは、儂の初めての娘だから。儂自身が目に入れても痛くないほど可愛いだけだ。


 それに大人ぶっている娘二人なのだが、未だ幼さも残る少女なのだよ。


 だから二人の本当の父親である儂に、只甘えたいだけのファザコン娘ぐらいにしか思っていないのだ。レイもさ、さくらも……。


 まあ、少しさくらの件だけは、儂自身も動揺を隠せないでいるのだが。今も傍から戦車仕様の馬車の中を覗けば分かるように……。


 余りにも父親である儂に対して、一人の大人の女性として接しながら甘えてくるから。儂自身も少々動揺……困り果てているのだが。


 それでも? さくらは儂の娘だ。


 だからファザコンの延長ぐらいにしか儂自身も考えてはいないので。これ以上妖艶な少女が増えるのは儂自身も困るし。妻達四人に、少女達のことがばれてしまえば、儂自身殺されてしまうかも知れないから。さくら直属の三銃士のお嬢ちゃん達が、儂の身の周りの世話をしてくれるのは遠慮したいし、困るのだよ。


 それにさぁ~?


 儂の妃達四人を凝視してみろ──!


 この世の者ではないくらい、皆美しいのだ。まるで天女や女神さまのように……。


 ッて、女神さまだった……。



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