第36話 儂は家族に捨てられちゃった (2)
えっ?誰だろう? と、思いながらスマートフォンの画面を覗いた──。
どれどれ? と、言った感じでね。そして確認をすると、やはり女房のようだった。
と、なると? 家の女房や息子が、やはり儂に対して情け容赦のない酷い暴言を吐いたことに対して罪悪感が湧き謝罪をしたくて電話をかけてきたのかもしれないと思うと。今の今迄、悲しみに打ち沈んでいた儂の心の中が、急に温かくなってきだした。
ふぅ~、これで儂自身も頑固一徹しないで、気持ち良くお家に帰れると思ったら。儂自身も安堵して、嬉しくて仕方がない。
まあ、この度は、儂自身も少しばかり意地っ張りになり、ムキになってしまった家族の者達に対して。儂が書いた小説を読めと、無理強いをしたのもいけないと、少しばかり反省もしのだ。
だから、まあ、此度は仕方がない、儂自身が折れて、手落ちにしてやるから家族の者どもよ。儂に感謝をしろと告げたくなる。
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