第2話 あの子の涙と小さな誓い! まさかまさかの、オフクロー誕生秘話!?
アバンタイトル
四年前。
中学に進学したばかりの料馬に「話がある」と正座させ、母の芳江は涙ながらに語った。
「いいかい、料馬。今まで隠してきたけどね、我が辰巳家には代々伝わる、裏のお役目があるんだよ。これから、おまえにはその修行をしてもらわなければならない。うちには娘が生まれなかったし、あたしの年齢的に次の子ができる可能性もなさそうだからね。腹をくくったよ」
「はあ?」
「おまえが、オフクローの後を継ぐんだ」
窓の外では並木の桜が散っていた。何が何だか分からないまま、学ラン姿のままで料馬はぽかんと口をあけていた。
「辰巳家の長女は代々、悪の組織・
「いや、全然意味が分かんない」
「オフクローとしてね!!」
「だから、二回言われても、全然意味が分かんない」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます