Krebs
結城 基
Krebs?
ああ、これかい?これはロボットアームさ。これで家の中のものはなんでも取れる。物には全てタグ付けされてるから片付ける必要も無いよ。使ったらぽい、また使う時はロボットアームが見つけてくれる。便利だよね。
ああ、これかい?これは卵割機だよ。200年前くらいだったかな──に流行ってね。その時は使い道が限られてるからってすぐに使われなくなっちゃったけど、今求められてるのはなんといっても専門性だよね。
ああ、これかい?これは冷凍エノキの束をほぐす機械さ。知ってた?エノキは冷凍しておくといろんな料理に使えて便利なんだよ。
ああ、これかい?これはロボットマウスだよ。僕の代わりにご飯を食べてくるんだ。その隣はロボット肛門。食べたら出さないといけないもんね。そんでもってその隣はロボットアイにロボットノーズ。これがロボット腎臓でこっちはロボット膵臓、ロボット大腸、そしてこれがロボット心臓だよ。ロボットマウスは食べることだけに特化してるから、喋るのはこっちのロボットマウス2だ。ちなみに君の声はこっちのロボットイヤーでしっかり捉えてるよ。そしてこの部屋で一番凄いのはこの僕、ロボットブレインだよ。何たって、ここまで簡単に人間を排除できたのは僕だけだからね。
Krebs 結城 基 @Azyu-Seeds
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます