誰か書いて！～俺のあらすじ箱～

その３８ もにますに

　検索結果……これからも頑張ります

　何が何やらですが、ヒットしたのは『“これからも頑張ります”に関連した英語例文の一覧』です。予想外でした。

　“も”という点がミソですね。ここが“は”になると、まったく印象が違います。

　ちなみに『私はこれからも頑張ります』は『I want to do my best in the future too』だそうです。tooがミソです。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

　Ａ案　家庭を守るのは世界を守るよりも難しいです！？

　私が魔王を倒し、女勇者と呼ばれたのがもう10年前。世間様から勇者ブームも去って、私は一人の女性としての余生を送る道を選んだ。

　優しい旦那様。小さいけれど立派なマイホーム。そして誰より可愛い我が子。

　自分が守った平和な世界はどこまでも素晴らしい……はずだった。

「もー！　またこんなに散らかして！」

　子供はモンスターよりも言うことを聞かないし、料理は魔法や剣術よりもよっぽど難しいし、ママ友の皆さんは怖くて魔王軍の幹部みたいだし……。

　世界を救えた私に不可能はない！　家庭の平和だって守ってみせるんだから！

　Ｂ案　不老不死の旅人

　私は死なない。たとえ首が飛ぼうと、毒を飲もうと、跡形もなくすり潰されようと。細胞どころか概念から再生できるからなあ。世界中の全員が私を忘れられれば死ぬかも。

　あ、痛覚はあります。だから毒飲まされたらセルフ切腹なんだよねえ。別に殺しても良いからひと思いにやってほしいよ。

　そんな体質を活かして冒険者を始めました。不死を怖がられるから一か所に留まれないし、死ななければいつまでも稼げる職だからね。

　死なないだけで特別強いわけでもないのが悩みどころ。今日もボチボチやっていきますかー。

　Ｃ案　レベリング

　レベルを上げれば強くなる。それは言うまでもない世界（ゲーム）の真理。

　そんなレベリングに、全力をかける人間が居た。

　極めていない職業はない。覚えていないスキルもない。掲示板ではチーターだとあらぬ噂を立てられ、鯖が違う人間からは都市伝説だと思われている。もはやアップデートがなければ何もやることがないはずなのに、そのプレイヤーは今日も魔物を狩っていた。

「よし……レベル9997」

　今ではメタルな感じの奴を倒しても、経験値バーは１ミリも動かない。覇道の先に待つのは希望（カンスト）か絶望（サービス終了）か。

　以上、三本です。

　私はレベリングよりも図鑑埋めが好きです。