更生すべき世界

ガルガード

選ばれし青年

ガルガード&???視点


ガルガード「…………」


???「殺したところで殺された命はもう戻ってこないぞ ガルガード」


ガルガード「誰だ」


雪が降り雪化粧を彩る朱………近くには血を流して倒れている男の姿………


???「名前は捨てた」


ガルガード「…………」


???「お前を「更生者」に選んだ 俺はそうだな……更生者を選ぶ「選び人」と言ったところだ」


ガルガード「「自由が効くどの階層にも分けられない」やつに?」


??? まぁ普通そう思うよな


???「自由が利く分任務が発生する「この世界を更生」する任務が」


ガルガード「「世界を更生する」?この腐った世界をか?」


ガルガード 噂によれば証拠を見せれば様々な国や地域に行けて支払いも1割でいいと聞くが………


???「この世界だからこそだ」


そう言って黒い服を着ている口元しか見えない男はガルガードに黒い「更生者専用の服」を渡す


???「戦闘方法を少し手直ししよう 癖があるのは見てわかるがそのままでは簡単に死ぬぞ?簡単に死なれるのは困る」


ガルガード「ところであんたどっかで俺と会ったことあるか?」


???「いやないけど なんで?」


ガルガード「なんで俺の本名を知ってるんだ?」


ガルガード 俺は普段「ガルーガ」と名乗っているから本名を知るやつは限られている………だが目の前の男は俺との接点はないのに本名を言い当てている……つまりどこかであったことがある筈……


???「口が滑ったか……………悪いがそれを言う気は無い いずれ分かることだ」


ガルガード「「いずれ分かること」?」


???「旅してたらわかるってこと 深く聞くな」


ガルガード 旅をしている間に気がつくこともあるってことか………


と思いつつガルガードは黒装飾の男に素早く戦闘方法の手直しをされてあるメッセージを言われる


???「2つ先の街に下級層のGランク出身で同じ「更生者」がいる その子と旅をすると良い」


ガルガード「あんたはどこ行くんだ?」


???「自由気ままにフラフラしてるよ んじゃ頑張れよ」


とだけ言って男は消え「特殊能力者」であることは分かった


ガルガード「………選ばれちまったもんはしょうがないか………」


ガルガード 謎だらけの男だったな………けど一瞬見えた白い髪から覗く紅い瞳は………死んでいた


男が一瞬だけ見せた黒い服では目立つ白い髪に綺麗な紅い瞳………その瞳は絶望に囚われ光をなくして死んでいたのだ……まるで「何もかもを失った」と言うかのように………




???「「過去の世界」のガルガードに伝えることは伝えたよ………「ガルガード」………俺が死ぬ時は迎えに来て………絶対に………」


彼はガルガードが出会うことになる「逞雅(ていが)」の未来の「逞雅」………世界を更正したにも関わらずガルガードを失い居場所を失った………「更生者」……


逞雅「選ばれたからこなすって言う精神は嫌いじゃなかったよ………ガルガード………」


逞雅 でもね………?死んでしまったら意味無いんだよ……ガルガード………







彼もまた………「更生者の1人」として選ばれた者だった………

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る