サンクスギビング<中編>

 感謝祭――サンクスギビング・デーの概要は次の通り。

 一六二〇年、イギリス人清教徒の一団が、マサチューセッツ州のとある町に移住してきた。

 しかし、入植者たちは、この土地の厳しい冬に力尽き、次々に命を落としていった。

 そんな時、彼らを救ったのは、ワンパノアグ族と言うインディアン部族であった。

 彼らは、入植者たちに、この土地で生きる知恵を提供した。

 そうして新天地での生活になじむ事が出来たころ、入植者たちはワンパノアグの恩人達を招いて、食事を共にしたのだ。

 現代では、家族が実家に集まって食事を共にする、一つの祭日として認知されている。

 日本で言えば、一一月に行う正月のようなものだ。

 



 アメリカのABCニュースが、今朝のホワイトハウスを報道していた。

 七面鳥の恩赦おんしゃ

 感謝祭サンクスギビングの朝、大統領が二羽の七面鳥の屠殺を免除する行事だ。

 テレビの中では、大統領が、丸々と肥え太った白い七面鳥をおっかなびっくり撫でていた。

《今年から、インターネットによる公募により、二羽の七面鳥に名前が付けられる事となりました。

 今年の二羽には“スター”と“ストライプス”と言う名前が与えられました》

「ふーむ、しっかり大胸筋が育っていて、おいしそうな七面鳥ですね」

 キッチンで七面鳥ターキーの内臓と首骨を取り除きながら、南郷が感想を述べた。

「あんなおいしそうなターキーを逃さなくても……もったいない」

 呑気な事を言いながら、空洞となった肉の中に、角切りパンなどの具材を詰め込んでいく。

 彼がしている行為はスタッフィングと言う。

 腹に具材を詰め込んだ七面鳥を、丸焼きとするのだ。

 言葉だけで説明されると実に豪快な料理に思えるが……見た目に反してかなり繊細な技術を要する。

 何故なら、中の詰め物が生肉に接触している以上、食中毒のリスクがあるからだ。

 かといって、殺菌の為に火を通し過ぎれば、肉から水気が失われてパサパサになってしまう。

 具は緩めに詰めて、中まで熱の通りを良くする。

 具を詰め終えたらすぐに焼く。

 あとは、ジューシーな肉質を保って焼けるかどうかは、南郷の手腕にかかっている。

「愛次くん、ソースはこれでいい?」

 隣でクランベリーソースを作っていたマナが、匙ですくったそれを息で冷まし、南郷の口へ運んでやった。

 果実と砂糖の濃厚な甘みと、砕いたアーモンドのほのかな香ばしさが、口から鼻腔へと抜けていく。

「ばっちりです。

 後はグレービーソースがあれば、ターキーは完成ですね」

「アップルパイもいい感じにできたね」

 言って、マナの視線が、南郷のこしらえたターキーに向く。

「えっと、今年はすごい量作ったね……。

 わたしたちだけで食べれるの? これ」

 失礼な事に、考えなしに作ったと思っているらしい。

 もう何年、このサンクスギビングやクリスマスを共にしていると思っているのか。

 南郷は苦笑を浮かべた。

「“明日”の為ですよ。

 今日の余りはサンドイッチにして、パイと一緒に明日食べましょう」

 マナが、目を丸くし、手をぽんと叩いた。

「ああー、なるほど! 愛次くん、頭いい!」

 ふむ、と、今度は南郷が目を丸くした。

「マナさん、まさか知らないのですか?」

「へ? なにを?」

 やはり知らないらしい。

 サンクスギビングのディナーの意味を。

 これはさすがに読めなかった。

「あのですね、元々サンクスギビングの食事というのは、比較的保存のきく物を作るものなんです。

 それで、一日で食べきれない量、作るものなのですよ」

「えっ、ほんとに?」

「この日は本来、大勢の家族、親戚、友人が一堂に会して食卓を囲むのですからね。

 食べ物が皆に行き渡らないのも困りますし、何より、主婦の方もサンクスギビングはゆっくりしたいものです」

「なるほど! 日本の、おせちみたいなものだね!」

 困惑から、理解の笑顔へ。

 くるくる表情が変わる様はかわいらしいものだが、

「マナさん……俺より、アメリカ暮らしが長いはずですよね?」

 全ての常識を網羅できる人間などいないと、わかってはいるが。

 それでも、どこかのタイミングで気付かなかったものかと、南郷は思ったのだが。

「えー、だって、愛次くんもお父さんも、そんなこと一度も教えてくれなかったじゃない?」

 という次第である。

 南郷は、返す言葉が見つけられなかった。




「いただきます」

 その日本語を、どれ程ぶりに口にしただろう。

 南郷は、マナの家族達(父・浩司こうじ、母・麻実まみ)とダイニングテーブルを囲んでいた。

 卓上には、彼とマナで作った料理が所狭しと並んでいる。

「いつもすまないね、南郷君」

 マナの父、いぬい浩司が、ひとしきり料理に圧倒されてから謝辞を述べた。

「私が一七歳の時なんて、料理の“り”の字も知らない鼻垂れ小僧だったが……相変わらず、南郷君は偉いと思うよ」

 それほどでも、と、南郷はくすぐったそうに謙遜した。

 母の乾麻実も、

「外国に、男の子一人暮らしでねぇー。ほんとに、今時感心ねぇー」

 南郷の作ったマッシュポテトを味わうことで、それを実感したようだ。

「いつも、マナが学校でお世話になっているようで、ありがたいねぇー。

 南郷くんみたいな同い年のいい子が、まさかうちの隣に越してくるなんて、マナには神様がついてくれてるのかもねぇー」

「それは私にとっても同じです。

 小さいころに一人きりでアメリカに来て、お隣さんが乾さんで。

 私こそ、マナさんに支えられて、今までやってきたのです」

 仮に乾家が、マナが隣人でなかったとしたら。

 南郷は、考える時がある。

 恐らく、生きるだけなら、そつなくやっていける自信はある。

 だが、彼女が居なければ、アメリカ暮らしにこれ程の張り合いがあっただろうか。

「毎日のように、わたしが叩き起こさないといけないしね」

 マナが、澄ました顔を作り、手厳しく言って見せた。

「お前も、ただでさえ友達が少ないのだから、南郷君には感謝しなさい」

「あ、お父さん、ひどいこと言うなぁ!」

 膨れ面の娘に微笑みを返し、マナの父は南郷を再び見た。

「“課外活動”も熱心に続けているみたいだしね」

 お互い、これまでの和やかな笑みの中に、意味ありげな色を帯びさせた。

「その節はありがとうございました。

 あの脳波キーボードには、とても助けられています」

 マナの父は、ヒーローの実在を信じる、数少ない人物だ。

 また、生体工学の権威でもあり、かの大手機関ABLアッシァー・バイオニクス・ラボラトリーの中核を担う人物でもある。

 その上、南郷とも仲が良いとなれば、サイコシルバーの秘密兵器を発注するにうってつけの相手だった。

「いや、礼を言うのは私の方だよ。

 ヒーローの運用と、その為のテクノロジー。

 いち研究者として、いい経験をさせてもらっている」

 実体の薄いヒーロー結社が未来志向の秘密兵器を開発するには、表世界である程度以上の開発力を持つ組織とパイプを持たなければならない。

 ヒーローはアイディアを機関に提供し、機関はそれを作り上げてヒーローの望みをかなえる。

 プライベートでマナの存在に救われているのと同じように、

 ヒーロー活動において、父・浩司の存在もまた、有難い存在だった。

「これからもよろしく頼みます。

 仕事の事も、娘の事も」

 改めて、マナの父は頭を下げた。

 南郷も慌てて立ち上がって、

「そんな! 頭を上げてください。

 俺はそこまで、大それた事はしていませんから」

 マナの父に、そう言った。

 彼との付き合いも、そう短いわけではない。

 今更、改まって頭を下げられると、流石に面食らってしまう。

「……ところで、明日は二人で旅行に行くんだって?」

 南郷の謙遜を聞いて居るのかいないのか。

 彼は、話題を明後日の方向に切り替えてきた。

「はい。バーモントに行ってこようかと」

 南郷も、特に気にした風でも無く、素直に応じた。

 どうせ連休なら、学友てきと出くわす可能性の高いニューヨークに居るより、小旅行でもしていた方が良い。

 南郷は、マナの為にそう判断したのだ。

「毎年、家でゆっくりしてたろうに、珍しいな?」

「たまには、お父さんから離れて羽を伸ばしたいのっ」

 寮暮らしである事を棚上げして、マナが言い切った。

「感謝祭の前半なら、みんな家でフットボール見たりしてるでしょ?

 日本で言う、お正月みたいなもので。

 だから、旅行に行くなら交通機関が混雑しない今のうちがいいでしょ」

 そして、この高説である。

「お前も、しっかり者になったものだな」

 しみじみ、感嘆する父。

「誰かさんの面倒を見続けたおかげでね」

 南郷を見ながら、言い放つ娘。

「頼りにしています」

 いつもと変わらない、柔和な笑みで答えた南郷。




 ニューヨークから、バーモントの都市バーリントンまで、飛行機で一時間ほど。

 そこからレンタカーを借りて、南郷が運転する。

 (ニューヨークでは一六歳から自動車免許が取れる)

 目的地は、ストウという街だ。

 幸いにも、からりとした快晴だった。

 バーリントンからストウへ行くには、車で一時間とかからない。

 “全米で最も住みたい都市”と呼ばれるこのバーリントンを、少し味わってから行く事にした。

 緑豊かな並木道。

 前時代的ながら洗練された、レンガ造りの家々。

 ニューヨークに林立するような高層ビルは、このバーリントンではほとんど見られない。

 澄み渡るシャンプレーン湖畔。

 穏やかな水面には、金色がかった朝陽の光粒が、無数にきらめいていた。

 その一つ一つに、目を輝かせるマナ。

 それを、穏やかな笑みで見守る南郷。

 連れてきてよかった。

 まだ目的地でもないのに、南郷は心底そう思った。

「マナさん。まさか“バーモント=日本のカレールー”などと思ってませんか?」

 南郷の笑みは、いくらか挑発的だった。

「あー、ばかにしてる!

 いくらなんでも、そんな安直な間違いはしませんよーだ」

 即時、拗ねた風に反論してくるマナ。

 ――掛かった。

「それが、あながち間違いとも言えないのですよ」

「へ?」

「バーモント州の人々は、全国でも長寿とされます。

 その秘訣が何であるかを調べた時、この地域特有の健康習慣があったのです。

 その習慣とは、リンゴ酢と蜂蜜を混ぜて飲む事でした」

「あっ! バーモントではりんごが特産品だもんね」

「そう。このバーモント・ドリンクによる健康療法は日本でも流行りました。

 同時に、一昔前の日本では、カレーは刺激の強い食べ物と言う認識が強く、お子さんのいる家庭で作るには、不便なメニューでした」

「ほほう、意外。

 今のカレーライスって、ちいさい子の好物って感じなのに」

「そう。

 バーモント・ドリンクの流行に着目し、大人も子供も一緒に食べられるカレーを作ったのが、今日、我々の知るあのカレーなのです」

「なるほど」

「いとも簡単に引っ掛かってくれるマナさんが大好きです」

「うざっ」

 そうこうしているうちに、ルート一〇〇――通称・紅葉街道――と呼ばれる道に入る。

「うわあ……」

 山を彩る紅葉を目の当たりにしたマナが、これまた南郷が予想した通りの反応を見せた。

 深紅、黄緑、黄色、オレンジ色、深緑、朱色……。

 絵の具を塗りたくったかのような、鮮やかな色合いながらも、確かに自然が生み出した質感。

 そんな、豊かな色彩の中に時折まざった枯れ木の存在が、冬の予感と、かすかな寂寥せきりょう感を与えている。

 暖かい時期は牛が放たれてるであろう、広大な平野が現れた。

 やはり、そのバックには、色彩濃淡様々な紅葉が咲き乱れている。

「ふむ、紅葉狩りには遅いと思ってたのですが、嬉しい誤算ですね」

 南郷も、目だけで景色を追いながら感心を見せた。

 大きな池があった。

 微風で細かいさざ波が立った水面が、ぼやけた鏡のように、緑と深紅と黄金の山々を反射している。

「すごい。どこ見ても紅葉、紅葉、紅葉!」

 マナは、ひとしきり、女児のごとくはしゃいでから、

「わたし、今日のこの景色、ずっと忘れないと思う」

 そんな事を言う。

「何を言ってるんですか。まだ午前中ですよ?」

 南郷が、あきれた風に応じた。

 そう、この小旅行はまだ始まったばかりなのだ。

 感傷に浸るには、まだ早い。



 

 COLDコールド HOLLOWホロ― CIDERサイダー MILLミル

 リンゴを筆頭とした、バーモントの特産品が集う、スーパーマーケット兼ギフトショップである。

 いかにも地方の土産屋然としたその建物は、凄まじい人だかりで埋め尽くされていた。

 元々、ストウでも有数の観光スポットであるが、今日は感謝祭の二日目。

 別名クレイジー・ショッピングデーと呼ばれるほど、この日は人々の財布のヒモが緩むのだ。

 到着直後は、駐車すらままならなかった。

 申し訳なさそうな顔の誘導員としばし見つめあった後、ようやく車を停められた。

 まず、南郷がマナの手を引いて向かったのは、アップルサイダーと呼ばれる飲み物の実演・試飲コーナーだ。

「どうぞ。そこいらの一〇〇パーセントをうたうジュースとは、ひと味違いますよ」

 リンゴを搾る機械から注がれたジュースが、マナと南郷、他の客に手渡された。

「わー、本当に搾りたてだ!」

 全く手を加えられていない、リンゴ果汁そのものと言える液体だ。

「サイダーと言っても、炭酸ではないですからね? マナさん」

「言われなくてもわかりますっ!」

 南郷に対して頬を膨らませてから、マナは改めてアップルサイダーに口をつける。

 大事そうに、チビチビ味わうように。

「ほんとだ! ひと味ちがう!」

 澄んだ甘さと香りだ。

 これを味わった直後、日頃飲んでいるジュースを口にすると、淀みすら感じる事だろう。

「そうでしょう? このアップルサイダーは無添加ですから、日保ちがしません。

 だから、ここでしか飲めない味なんですよ!」

 マナの、手放しな喜びように、店員も気を良くしたらしい。

「そして、こちらに残った搾りカスを見てください」

 店員が示した所には、確かに、くたびれきったリンゴ皮のカスが山積していた。

「これは豚の餌となります」

「すごい! 皮まで活用されてるんですね!」

「このリンゴを食べて育った豚のベーコンは、リンゴの風味がして絶品ですよ」

「名産品が、別の名産品を生むってことですねー。すてき」

 バーモントの地場物を大はしゃぎで絶賛するマナを、地元民と思われる人々が、誇らしげな笑みを浮かべて見つめている。

 これも彼女の美点だと、南郷は考えている。


 リンゴの特産品は、ジュースだけではない。

 アップルサイダー・ドーナツなる物もある。

 レジから、フライヤーでドーナツの揚げられる様が見える。

 これ以上に効果的な宣伝も無いだろう。

 熱々のドーナツは、かじると音がした。

 程よい甘さのドーナツが、口の中で溶けるようだ。

 リンゴの風味が、爽やかに駆け抜けて行く。

 ほか、メープルシロップ、ベーコン、チョコレート、パイ、地ビール、ココア、ドレッシング……。

 バーモントの特産物は、枚挙に暇がない。

 ここに根ざす人々の職人気質が、これだけ多岐にわたる名物を作り出したのだろう。

 目につくもの全てを買い込んでしまいかねないマナをどうにか説き伏せて、南郷は、コールド・ホロ―・サイダー・ミルから撤退した。




 トラップファミリー・ロッジに、宿をとった。

 夕日を望む窓際でエーデルワイスの歌を口ずさみながら、南郷は物思いにふけっていた。

 一晩をここで過ごし、翌朝にニューヨークへと帰る。

 長かったようで、あっという間だった。

 この短い連休が終われば、彼もマナも、再び敵だらけの魔境と化したスクールに戻らねばならない。

 サーシャを排除し、その裏で暗躍するブロスフェルト教諭にうまく対処し、さらに全ての元凶である“黒幕”を処理する所まで行けるのかどうか。

 全部やるのは気の遠くなる話であるし、

 仮にサイコシルバーがその全てを始末できたとして――、

「愛次くん」

 背後、

 すぐそばまで彼女の接近を感じられなかったのは、南郷にとって失態と言えた。

 ……苦悩を深々と刻まれた顔を、見られずに済んだのがせめてもの幸いか。。

「ちょっと、外歩かない?」

 可能な限りそっけなさを演出した、彼女の、精一杯の演技。

 これから何を宣告されるのか。

 南郷は、既に悟っている。




 メープルの葉が、燃えるように赤い。

 血のように、紅い。

 見下ろす丘は、有り余るほどに広い。

「ね……愛次くん」

「はい」

「愛次くんって、わたしのことをよく“大好き”って言ってくれるよね?」

「頻度は多いですね」

「今日も言ってくれた」

「カレーの蘊蓄うんちくに引っかかってくれた時ですね」

「そうです」

 マナは、しばし、言葉を選びあぐねてから、

「実はですね。

 それが冗談の延長だとしても、わたしはすごく、うれしいのです」

 そんな事を言った。

「……」

「わたしも、愛次くんが大好きだから」

 ――知っています。

「それは冗談とかでなくて」

 ――知っています。

「からかわれているにしても、相手にされていないにしても、わたしは」

 ――知って……知っています!

「今言わないと、きっと一生後悔するから」

 ――とっくの昔に、

「わたしは、愛次くんを、一人の男性として――」

 南郷は、マナの腕を力任せに引いた。

 そして、自分の唇を、彼女の唇に重ねた。

 これ以上、彼女に何も言わせないために。

 まかり間違っても、彼女の前で、情けない顔つきをさらさないために。

 唇と唇が接するほどの、至近距離。

 これほどまでに、隠し事に適した距離はあるのだろうか。

 南郷は、冷たさと熱さの同居した、奇妙な思考で、そんな風に自問した。

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