天使ミルケは日本のグルメがお好き。

Next

第1食 花形卵ラーメン

「ふ~…ふ~…」

ちゅるちゅる…ごくっ…

「うん!今日も調子良し!」

とは言ったものの、なんだか違う…やっぱり店のラーメンが食べたい!真の調子が出るのはカップラーメンではなく店ラーメンなんだ!!

「行こう!やっぱり行かなきゃ!」

私はミルケ!天界に暮らす天使!…って昔の女子高生アニメの自己紹介みたいになっちゃった…今、家でカップラーメン(豚骨醤油)を食べてたところなんだけど、どうしても店のラーメンが食べたい…!私って唐突にこれ食べたい!ってなることが多いんだよね…まぁ食べるけど。天使だから太ることはないし痩せることもないし。

「よしっ、準備オッケー!」

行く店は前にグルメアプリの口コミで見た、東京都世田谷区に店を構える「玉楽」で決まりだね!えっ、なんで天使がスマホ持ってるのかって?天使も悪魔も普通にみんなスマホ使ってるし、人間がスマホ生み出す前からこっちにはあったと思う。……多分。

キュィィィィン……


ー東京都世田谷区ー


おっ、ちゃんと人気のない路地に出た。天使のワープ能力やっぱ使えるぅ!

「あった!あれが玉楽……って凄い行列ッ!!」

そういえば今日、日曜日だっけ…真っ昼間に行けばそりゃそうなるよね……缶ジュースでも買って並んどこ…


数十分後…


はぁ~!やっと入れた!中は少しキツキツだけど涼しいし、この昭和の感じが漂っていて好きだな~。

「花形卵ラーメン1つで。」

ここのオススメは花形に煮卵が並べられたボリューム満点の花形卵ラーメンらしい。スープは豚骨醤油だったかな?さっき食べたばかりだけど正直なところ食べた気がしない…これからが本番と言ったところか…


ー数分後ー


「お待ち致しました。花形卵ラーメンです!」

おおー!きたきた!にしても本当に花形に盛られてるんだね。うん、これは食べごたえある!

パキッ…

割りばしを割って熱々のスープの中にどぶんと入れて麺を持ち上げてみる…豚骨スープがしっかりと麺に絡んでとてもキラキラと輝いているこの麺をまずは一口するっと頂く…

「………ッ!?」

こ、これは!?今までに食べてきた王道ラーメンの一線を越えている!口コミに書いてあった「THE・王道」とはこのことだったのか!!いやシンプルに行きすぎている!!この麺の太さは予めスープに絡むように計算されていたのか!!

「卵はどうだろう…」

ぱくっ

卵さえ…これもスープとのベストマッチを考えられている!下手に酸っぱすぎずに微妙な味付けがされていておいしい!うんいける……手が止まらない……まさか…私は、はめられたのか!?このスープ、麺、そして卵…この連鎖はまさに……



自らを『真骨頂』に見せてるに違いない!!



カラン……

そして気付けば深くあったどんぶりも空になった。この真骨頂を食べたらお腹も膨れる…

「ありがとうございましたー!!」

ふぅ~…さぁて、明日は何を食べようかなぁ~?


「また東京で食べてたのね。ミルケ。」


あっ、と思って振り返ると親友のアスタがいた。呆れっぽく言うのは大体アスタの癖だからすぐ分かる。

「そんで、今日はラーメン?」

「うん!美味しかったよ。そこのラーメン。」

「いやあたしは別に食べないし…」

そういえばなんでアスタは日本に?

「どうして日本に来たの?」

「どうしてって…あんたがまた食べすぎで心配だから来たのよ。」

「本音は一緒に食べたいんじゃないの?」

「ばっ、バカ!!別に一緒になんか…」

ほーらやっぱ食べたいんじゃん。

「じゃあ今度行きたいって言ってた回らない寿司屋に連れていってあげるから!」

「は、はぁ!?あれはちょっと気になっただけで別に行きたいって訳じゃ…」

「私のおごりで行くから!ねっ!」

「わ、分かったわよ…」

やったー!というか自分も食べたいだけなんだけどね……明日は何かサクサクしたものが食べたいなぁ…

続く



次回予告

次回はサックりとしたアレを食べたいと思います!

「ソースもいいけど岩塩も外せない!」

因みに作者は岩塩で食べます。

第2食「サックりとんかつ」



ミルケと作者のグルメ記録!

「というわけで記念すべき1話、どうでしたか?」

「俺も久々に物語書いたよ。」

「ほんとに久々ですもんね。このコーナーについての説明なんですけど、このコーナーは私、ミルケと作者があとがき程度に少し雑談トークをするコーナーです!」

「玉に俺の現実でのことも話すから気軽によろしく!」

「さて次回は、私がとんかつ定食を食べに行きます!ではまた次回のコーナーで会いましょう!バイバイっ!!」







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る