魔界編序章
いざ魔界へ!
ジルはルシファーの転移魔法により魔界へやって来た
「魔界って絵本とかで見るよりも全然まがまがしくないんだね」
そこには自分たちの住んでいたところと何ら変わらない平原、川、山、太陽などが有った
「あぁ、凄く簡単に言えばここ魔界と天界はお前らが住んでる下界のパラレルワールドみたいな物だ、取り敢えず我が城へ行くとするか」
とルシファーが良いしばらく歩いていると、、、
ドサッ
ジルが倒れた
「ったくだらしのないやつだな、
まぁあれだけの魔法を使ったのが始めてなのにも関わらず一度にあんなに大きい魔力を消費すれば疲れで倒れるか、
おーいそこのスライムたちよこの男を城まで運べ」
その場に居合わせたスライム数匹達は即座に集合し物凄いスピードで城までジルを運んだ。
「スライム君たちありがとね、後で部下に褒美を持たせて行くから楽しみにしててね」
とルシファーはにこやかに言った
スライムたちはまさか、、という表情でルシファーを見つめていた。
そうスライムたちは褒美を欲しさに必死に働いた訳ではなくルシファーが恐ろしいが故にキビキビと動いていたのだ。
実はルシファーは部下達の前では魔王らしい言葉使いをし威厳を保つようにしているが普段は普通の女の子のような言動をしているのだ。
普段は怖い口調故に彼女は魔界にて恐れられているが本当は物凄く心優しい純粋な女の子なのだ。
彼女が心を許しこのような口調で居るのはこのあと出てくる彼女の5人の懐刀達の前だけである。
「誰か居るか」
ルシファーが大声で人を呼んだ
すると置くから誰かが出てきた
「おぉルシファー様おかえりなさいませ。
どうされました?」
そこには髪が長く羽を持つ女が居た
ルシファー「メデューサか、ただいま、この子を適当な空き室に寝かせくれない?あっそうだ8階が空いてるでしょ、そこでいいや」
彼女は5人の魔王の1人メデューサ
「なんですかこの男、、人間?とは少し違いますね、それに顔が、お父上様にそっくりですね」
「恐らくこの子はただの人間では無いね、詳しくは明日話すよ、それと明日からメデューサにはこの子に魔法を教えて欲しいんだけど良い?」
「ルシファー様の頼みなら断れませんね、わかりました、しっかりと稽古を付けさせて頂きます」
「しばらくは私も同行するよ。じゃあまた明日ー今日は、久しぶりに遠出して疲れたからもう寝るねおやすみ」
「おやすみなさいルシファー様」
ルシファーは自室へと帰っていった
「しっかしこの男の魂なんだこよよくわからん魂?まぁ明日確かめて見るか
とりあえず寝かしてくるか」
といメデューサはつぶやき8階まで運び布団にジルをベットの上に寝かした。
───
翌日
「はぁーあーあ、ん?どこだこれ?俺はさっきまでルシファーと歩いててん?まぁいいや部屋から出てみるか」
といいジルは部屋から出た
「なんだこのひっろい廊下多分広さからしてここはルシファーの城かな?
おーい誰か居ないかー?」
ジルがそう大声で呼ぶと兎のような見た目をしメイド服?を着ているが人が来た
「これはジル様お目覚めですか、私ルシファー様からジル様の身の回りのお世話をするようにと任られた獣人族のウラトと申します、なにか有れば何なりとお申し付け下さい」
といいウラトはぺこりとお辞儀をした
「お腹が空かれてる様でしたらもう朝ご飯は出来ておりますので食堂にご案内させていただきますがどうされますか?」
「そっか作ってくれてるのかありがとね
もう冷めてるかもしれないけど料理は温かい内に食べた方が良いもんね、食堂まで案内してくれる?」
「ジル様そのようなことはお気になさらなくとも冷めた料理などは出しませんよ」
「そうなのかもしれないけどようは気持ちの問題だよウラト」
ウラトははて?という感じに首を傾げたがジルに促されるままに食堂まで案内した
「いや食堂遠すぎるでしょ、この城どんだけ広いのよ、まぁ大魔王の住む城だもんね、そら広いか」
ジルがそう呟くとウラトが答えた
「この城は10階建てになっており一階は玄関口、二階には食堂などの共用スペース3階から7階には我々使用人やルシファー直属の部下達の居住スペースになっております、そして8階は昔はルシファー様専用のフロアでしたがルシファー様が大魔王になられてからはルシファー様の専用のスペースが10階になったので8階は空き階でした、9階は魔王様達5人のスペースとなっております、因みにですが8階から10階まではそれぞれの階に食堂やお風呂等のスペースがそれぞれあります故ジル様には8階の食堂で朝食をとって貰うことになってます」
ジル「へーそんなに高いのねこの城、えってか魔王ってルシファー合わせて6人居るの!?」(まぁそこら辺は後からルシファーに聞こう)
ウラト「ではジル様今朝食をお持ちしますので少々お待ち下さい」
ジル「うんお願いねー」
というとウラトが食堂の隣にある調理室から大量の朝食を持ってきた。
メニュー
主食
山菜と魔獣の肉の炊き込みご飯1升程
主菜
闘牛のミンチ肉と自家製玉ねぎのハンバーグ4kg程
副菜
ポテトサラダ4kgほど(自家製のジャガイモ、人参、胡瓜を使い希鳥の卵をベースに作ったマヨネーズで味付けしたもの)
汁物
鯛のお吸い物3L程
「おぉどれも美味しそうだねありがと、
よしじゃあ、パチンいただきます」
といいジルは食べ初めた
どれもほっぺたが落ちる程美味しいがしっかりと栄養バランスが考えられておりジルはコックさんに感謝しながら食べていた
───
三十分後
「ごめんこれ以上食えないや、ウラトこれ昼飯まで取っといて貰っていい?」
ジルは半分程食べた時点で限界が来た
「昼食は別にお作りしますのでおきになさらなくて結構でございますよ」
「いやいや良いよこれ食べるから持ったい無いじゃんこんなに美味しいのにごめんね残しちゃって」
「多すぎましたか申し訳ございません、これでも魔王様たちの3分の1程度なんです。お許し下さい」
「いいよ全然料理はものすごく美味しいからさ次から量を10分の1程にお願い出来るかな?」
(いや魔王達1食これの3倍も食べんのかよ。どんな腹してんだよ)
「はっ、しかと承りました」
「うんお願いね、じゃあ飯も食ったことだしルシファーの元に案内お願いしても良いかな?」
「はい、ではこちらです」
といいウラトはルシファーの部屋まで案内した
ルシファーの部屋の前につくとウラトがノックを3回し、言った
「ルシファー様ジル様をお連れしました」
「ウラトよ、下がってよいぞ、ジルよ中に入れ」
「失礼させていただきます、ではジル様また後ほど。」
ウラトは下へと降りていった
ジルはウラトを見送るとルシファーの部屋に入った
「ジル、体は大丈夫?」
「あぁどうってことは無いよ、でもルシファーなんで俺をここに連れてきたの?」
「んージルが面白い子ってのと父様に似てたからかな、それにジルはとても人の思いを大事にする人だからかな。
そうそうちょっと付いてきて今日からジルにスキルの特訓をしてもらおうもう思ってね」
「スキルの特訓?そんなことまでしてくれるの?ありがとな」
「うんうん全然大した事ないよ。君にはそのうちやってもらう事が有るからね」
「何をだ?」
「まぁそのうち分かるよ、じゃあ行くよ、
とルシファーが魔王を唱えると二人は城の中庭に転移した。
そこにはメデューサがいた
「着いたよー、紹介するね、彼女は魔王メデューサ」
「いかにもジル殿宜しく頼む」
「メデューサさんって昔絵本で見たことあったけど実在してたんだね、宜しくお願いします」
とジルは目を見ないように言った
ルシファーはそれを見てクスクスと笑い言った
「ジル、目を見ても大丈夫だよ、メデューサの目を見たら石になるんじゃなくてメデューサの特殊スキルの殺気を浴びると一定の実力の無い者は石になるんだよ、厳密に言うと目を見てなくても石になるよ」
「そうなんだ、失礼な事をしましたメデューサさんごめんなさい」
「なぁにいつもの事だ、気にしなくてよいぞ」
「そうそういい忘れてた、これからはメデューサに魔法の修行を付けてもらうんだよ。私に教えてもらうよりメデューサの方が多分わかり易いしね、だって私に魔法を教えた張本人だもん」
「そうなんだ、ルシファーの師匠かー、、、ってルシファーの師匠だって!!!!????
そんなすごい人に教えてもらえるなんて嬉しいなー」
「そう言われると照れるな、まあ私の修行は厳しいぞ」
「そうだねお手柔らかにやってあげてね?」
「それなりに手加減はしますよルシファー様」
「昔はメデューサも下界に居たし少しは話が合うと思うよジル」
「メデューサさんが下界に?」
「まぁ1500年程の前の話だがな」
「へー1500年ねーってあなたたち何歳よ、そもそも、メデューサさん何者?」
「私は2000最位かな、1500年ほど前にルシファー様の父サタン様に拾われた。当時は殺気を所々に振りまいて妖精界を追放され人間に捕まり散々な扱いを受けていた時に救われたのだ」
ルシファーが懐かしいなという感じの表情をしながら答えた
「当時は大変だったんだよ、使用人石にしちゃってさ、よく父様が石化解除してたな」
「へーそうなんだね。羽はえてると思ったらメデューサさん妖精族だったんだね。
これから魔法修行宜しくお願いします」
(いやあなたたちどんだけ生きてんのさ、)
「では早速やるか、ジルどの魔法についてどこまで知ってる?」
「ほぼ知らない」
「ではスキルについてわ?」
「魔法と体術系の2つがある事位しか分からない」
「そうか、では最初から教えていこう。
まずスキルは厳密に言うと大きく分けて3つ有る」
「えっ2つじゃないの?」
「あぁ、スキルは魔法と剣術、槍術、体術などからなる武術と特殊スキルの3つに分類される」
「なるほど」
「魔法は後で説明するとして武術はそのままでよいであろう、特殊スキルというのは私の殺気とかその類の個々のものだ、そして特殊スキルについては生まれつき持ってる物と成長してくにつれて覚えるものなど様々なものが有る」
「ほうほう」
「次は魔法の説明だ、まず、魔法は魔力を消費して使うこれは基本中の基本だ、次に属性についての説明だ、まず魔法には属性が有る、火、水、土、風、光、闇、無属性、が有る。
そして相性としては火は水に強く、く水は土に強く、土は風に強く、風は火に強い、光と闇はお互いが弱点だが光は闇よりスピードが早く闇は光より一撃が重い、無属性については特に相性は無い、
そして魔法の属性は基本的には親から受継がれる、親が火属性魔法の使い手なら基本的には火属性魔法の使い手になる、もし父と母で属性が違う場合は両方を得る場合と1つしか得ない場合が有る、両親とも2つ属性持ってる場合は両親の持つ属性から2つまたは1つを継承する、つまり1人が持てる魔法の属性は無属性を合わせ最大3つだ、だが特殊な場合がある、1つは突然変異だ、両親の持たない属性を持つことがある、2つ目は私みたいに魔王の加護などにより属性を上書き出来る事があるのだ、それにより私は現在風魔法と闇魔法の使い手だ、言い忘れてたが闇魔法は魔人族固有の魔法、光魔法は女神族固有の魔法だ、下界に住む者達がこの属性を得るのは突然変異でしかありえない」
「属性って深いんですね」
「無属性魔法は基本的に誰でも習得出来る、しかし無属性魔法には弱点が有る、魔力の消費が他の属性に比べてとても大きいのだ、無属性魔法には転移など色々な魔法が有るが魔力の消費が大きいためにルシファー様は転移魔法を闇属性魔法に改良し魔力消費を抑えてるのだ。これで魔法の説明は一通り終わりだ。
では早速ジル殿の属性を調べるぞ」
「はい」
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