第1話 冴玖と言う名の少女への応援コメント
題材としては新しいわけではないですが、珍しい部類かな。という印象です。
ただ、色々な要素を複合し組み上げられた当作は、確固たる地位を確立しているのではないでしょうか。他にはないこの作品ならでは。そういう自己主張を1話の時点で描けています。
あとは、その素材となる部分をどう生かしていくのか。それがこの作品の魅力を決定づけるのだと思われます。
1話の文字数内で色々なことが起こり、2話への引きが見事に書かれています。しかし、それは物語が矢継ぎ早に進むのではなく、何が起こったのかが箇条書き(ダイジェスト)になっているからです。
描写がなければ早くなります。ただし、その分だけ作品から伝わってくる魅力が半減します。素材を生かし切れていないわけです。
1話内でコロコロと場面転換されますが、本当に必要だったのかを精査してみましょう。テンポが良いように見えて、実際にはテンポを悪くしています。
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・作品のオリジナリティ
単体で見ると珍しさはあるが、目新しいほどではない。しかし、それらの複数の要素を組み合わせることで、オリジナリティとして昇華されている。あとは、これをどう魅せるか。
・キャラクター
少ない文字数の中に多くのキャラクターが出てきますが、それぞれが独立し読者が混乱しない工夫が見て取れます。また、個々人に個性があり、生き生きとしていますが、魅力的というほどではありません。この辺りは、2話、3話と進む上で味が出てくるでしょう。1話としては上々だと思われます。
・魅力
なんといっても、この作品にはないオリジナリティ。巫女のなんたるか、そしてその力と背景です。ラストでは2話への引きもあり、魅せる力があります。
・世界観
主人公とそれを取り巻く環境、そして過去。1話だけでもこの作品の存在感が際立つ世界観を感じ取ることが出来ました。さらに今後の展開は、あらすじにも書かれていますが、期待できる内容になっているのではないでしょうか。
・文章力
唯一の課題となる部分です。文章力というよりは構成力の問題です。魅せる書き方。素材の生かし方。そしてキャラクターを際立たせるための構成、そして文章を意識して下さい。
全体的に会話文が多く、地の文が少なめですが、その地の文がほぼ描写なしなのが致命的です。描写に力をいれてみましょう。
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追加での返信が必要な場合がありましたら、近況ノートにご連絡下さい。
作者からの返信
これほどにアドバイスをいただけたのは初めてです!ありがとうございます!
第1話 冴玖と言う名の少女への応援コメント
この度は企画に参加いただきありがとうございます。
和風なファンタジーで、神を卸すというのには胸ときめくものがあります。
ただ今回の企画意義である、一話のクオリティとしましてはややインパクトに欠けるものかと。
文章も場面描写などが簡素に思えました。
そして1話を印象強くするには、私はもう少しコンパクトにするべきかと。話の軸を最後の場面、ヒノカグツチとの邂逅に絞るのも手かと。
ご参考になれば幸いです。
第1話 冴玖と言う名の少女への応援コメント
物語入り口調査の調査員としてきました。
調査員と言っても、私に寸評のスキルなどありませんので、一読者の感想としてお受け取りください。
また、一話のみの感想となります。
題材が神卸しと言うのが面白いです。
巫女さんを主人公にする場合、霊を祓ったりする方が多いイメージなので私には新鮮でした。
無事にツナガル事は出来たけれど、それ故にこの先何が起きるのかと思わせる引きであるように思います。
一方で、会話文が多めであり、もう少し説明して貰えたら有り難かったです。
これは設定的な事を、いきなり全部説明してほしいと言う訳では無く、何と言いますか……。
例えば、初代様の話をお母さんから聞いているときの主人公の様子や、お母さんの話方などを地の文で書いてほしいと言う事です。
初代様が人から遠ざけられている話を聞き、主人公が何を感じたか等会話の区切りの良い所で地の文を挟み込めば、大分ビジュアルが浮かびやすくなると思うのです。
この感想が貴方の創作の一助になりますように願っております。
私からは以上です。
作者からの返信
わかりました。もう一度考えてみます。ありがとうございます