第2話 可愛い
「げっ」
僕を見るなりそんな声をあげる、そんなミナトさんは大学でバレー部の練習帰りであった。
「あの女性のここの、お尻の構造がわからなくて……」
「だめ」
即答。
僕はエロマンガ家を目指している18歳。
しかし、家にインターネットできる環境がなく、資料を調べられず、女性の体の構造がどうしてもわからないでいた。
「あの、僕絶対にエロマンガで人を元気に、幸せにしたいんです。 その為に協力してください」
僕の強い意志の籠った目をみた、ミナトさんはひっ、と身じろぐ。
そう、彼女は情熱を持った人の強い押しに弱いのだ。
「だめだって、だめー!」
◇
「ありがとうございました」
僕は、すっきりした顔をしてスケッチブックを閉じる。
目の前には、「うっうっ」と断り切れず、下着姿でポーズをするミナトさんのすがたがあった。
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