君のことが大好き

神河巫女

言ったら負けの勝負

「なぁ!咲は、これからどうするの?」


「どうするって何を?」


私は、首を傾げて質問返しをする。


「だからー!進路だよ!進路!俺たち高校三


年だぞ!」


「あぁ。そうだった。」


「そうだった……じゃなぁい!!」


いきなり騒ぎだすこいつは、私の同じクラス


メイト翔だ。


「翔。少しは静かにして!」


そう言い、私は翔の頭を軽く叩いた。


「何すんだよー!」


「何じゃない!」


そう言い、翔はほっぺたを膨らませてふてく


されてしまった。


「じゃあ、帰りにどっか寄り道しようか!」


すると、翔の顔に再び笑顔が戻り機嫌がよく


なった。


本当に単純だなぁ。


でも、そういうところに私は惹かれていっ


た。


でも、絶対言ってやんない!


だって私は、明日生きてるかも分からない人


間だから……。


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