第17話 放たれた悪意Ⅶ


 深月をお姫様だっこしながら、部屋を出る俊。

「……い」

 俊にお姫様だっこで顔を俯きながらいう深月。

「え? 何?」

 だが、その声は小さく俊には届いていなかった。

「お、下ろして下さい……」

 今度はしっかりと伝える深月、それを聞いた俊は、

「いや、大丈夫か?」

「だ! 大丈夫ですッ! な、なので、早く下ろして下さい……」

 早く下ろして下さいの部分だけ、物凄く弱々しくいう深月。

 俊は何で、そんな最後の方弱々しく言うんだ? と思いながらも、深月を下ろす。

 下ろされた深月は、こほんと一つ咳払いをする。

「これからどうしましょうか?」

 落ち着いたのか深月は何時も通りなり、俊に向かって言う。

「先に行こう」

 深月の言葉を聞いてから即答で答える俊。

「え? あ! ちょ、ちょっと待ってください!」

 部屋をでた二人は少し広い空間に出ていた、その部屋の正面に扉があり、俊はその扉に行こうとした。

 だが、それを深月が俊の前に立ち進行を止める。

「何で?」

「いや、まず考えて下さい。ここに飛ばされたのは四人です」

「ああ、そうだな」

「それに扉は三つ」

 深月は俊の後ろにある扉に指を指し、俊はそれをチラっと見る。

「だな」

「なら、私達以外の誰かどっちかにいる訳ですよね?」

「ちなみに、俺は真ん中から出てきたぞ」

 俊は真ん中の扉から出てきた事を深月に伝える。

「えっと、私は……左ですね。俊が扉を壊してわかりやすくなっているので」

「ああ、扉が凍りついてたからな。驚いた」

「そうですか。そうなると、最後の扉は……」

 深月は残された右の扉に目を向けてから、俊を見る。

「全員揃った所で先に行きましょう。それが良いと思います」

 と深月は一番いい手を言う。だが、俊は、

「必要ない。先に行こう」

「え? 何でですか?」

「あそこには誰もいない。いや――いた。が正しいのか?」

 何を訳の分からない事を言う俊に、深月は戸惑う。

「何を言っているんですか? それに、誰もいないって、見たんですか? 中を」

「いや、見てない」

「なら、何で分かるんですか?」

「……まぁね」

 深月が聞くと、少し間を置いてから返事をする俊。

 何か言いづらそうにしている俊を見た深月は、はぁ……とため息を一つ付く。

「……因みに誰がいるんですか? あの部屋」

「ペイルライダー゛らしい〝」

「らしいって……どこで知ったんですか?」

「とりあえず、先に進もう」

 話を無理矢理切って俊は先に進む。

 深月は話づらそうにしている俊を察し、黙ってついて行った。




 三人と同じで屋上から突如穴に落とされた彰吾は、何処かの空間へ繋げられた。

 床が視界に入ると彰吾は空中で態勢を整える為に、半回転して床に足を向ける。

 背中から落ちていた為、すぐに態勢を立直しに成功した彰吾は着地する。

「よっ……と」

 着地に成功した彰吾は辺りを見渡す。彰吾のいる場所は何処にいるのか分からなかったが、広い部屋にいた。

 彰吾はどこだ、ここ? と思った瞬間、

「使われなくなった地下施設だ」

 突然彰吾の後ろの方から声が聞こえ、直ぐに振り向いて戦闘態勢に入る。

 振り向き、戦闘態勢を取りながら声を掛けた人物を見る。

 顔にはマスクを付けていて、何かの戦闘服を着ている人物がそこに立っていた。

「元気そうで何よりだ。天月彰吾」

 彰吾に話を掛けるマスクを付けた人物。

「元気そうって事は俺はお前の事を知っているのか?」

「いい洞察力だし。あぁ、知っているさ」

「そんな変なマスクをつける奴何かは、俺の記憶に存在しないが?」

「この姿でお前に見せるのは初めてだからな」

 彰吾は顔が分からなくても、声で誰なのか判断しようとしたが聞いたことの無い声だった。

 だが、彰吾はどこかでマスクを付けた人物と会っている様な気がしていた。

 どこでコイツと会ったんだ? と思った彰吾に、

「どこでコイツと会ったんだ? って思ってるな?」

「――!?」

 完全に心を読まれた彰吾は少し動揺をするが、すぐに冷静になり自分を落ち着かせる。

 もし、これで動揺する事で相手の思う壷だった場合、彰吾は完全に負けてしまう。

 それを回避するために、一旦落ち着きながら相手を分析していく。

「一旦落ち着くことで俺を分析していくのか。良い考えだ」

 目を見開き、驚愕する彰吾。

 たまたま言い当てられただけかもしれないと思う彰吾だが、そもそもこの″たまたま〝と思う事を利用して心理戦をしているかも知れない。

 そう思った彰吾は、戦いの集中は途切らせずに、別の事を考えて見る彰吾。

 そういえば、俊大丈夫か? アイツ、本気だしてないよな?

「……」

 マスクは表情が分からないが、顎に手を当てながら考えているように見える彰吾。

 何か分かったのか、指パッチンをして彰吾に指を指す。

「そういえば、俊大丈夫か? だろ?」

「このッ!!」

 彰吾はマスクに能力を使い、重力を相手に掛ける。

 だが、マスクは何事も無く立っていて、彰吾に近づく。

「な、何で……!」

「怖いだろ? 心も読まれて、能力も効かなくて」

「うるさい!!」

 彰吾は更にマスクに重力負荷を掛けるが、先程と同じように平然としている。

「ふ、ふざけんな……! おま、今の重力負荷は床に寝そべる位の重力負荷だぞ!!」

「それがどうした? それにセリフが小物っぽいぞ?」

「うるさい!」

 マスクはそう言いながら彰吾に近づき、彰吾は怒りをあらわにする。

「強がるな。それが怖いって事だ」

「黙れッ!!」

「否定するなよ、認めろよ」

「黙れよッ!!」

 声を上げてマスクに向かって言うが、そこにマスクの姿は無い。

 何処に行った? と警戒しながら思うと、

「自分が弱いって事をだよ」

 突然背後から言われ、彰吾は直ぐにマスクから離れようとする。

 逃げようとした彰吾の首をマスクが掴み、そのまま持ち上げる。

「ぐッ……は、離せ……!」

「自分が弱いとどうなるか教えてやるよ」

 そう言うとマスクは口を開けた。

 開けると、彰吾を更に持ち上げてマスクの前上に持ち上げる。

 そして、

「頂きます」

 そのまま、彰吾の足から飲み込んで行く。

「や、やめろ!!」

 アー……と言いながらドンドン彰吾を飲み込んで行くマスク。

「お、おい! それ以上はやめろ!!」

 彰吾の胸元の辺りまで飲み込んで行くマスクだが、胸元の辺りで彰吾の腕に引っかかり飲み込めないでいた。

 ホッとする彰吾はすぐに、反撃しようとしたが、

「邪魔だなぁ……」

 一言マスクが言った瞬間に、彰吾の両腕が吹っ飛んだ。

「え?」

 一瞬何が起きたのか彰吾には分からなかった。

 しかし、直ぐに状況を理解した彰吾は、

「ああああああああああああああ!!」

 彰吾の両腕が床に落ちていた。

 両腕が無くなり、マスクはまた飲み込み始める。

「やめ……! 止めてくれぇ!!」

 既に彰吾の首元の辺りまで飲み込まれていた彰吾。

 首元の辺りで動きが止まる。

 息を荒くしながらも、何とか冷静になろうと努力する彰吾。

 だが、まず彰吾が思った事は、



 

 ――殺される。




 確信していた、何とかこの状況を乗り切ろうと思う彰吾。

「何とかしたいって、思ったな?」

「ひっ……!」

 完全に心で負けていた彰吾は、思わず声を漏らす。

 心拍数が上がり、息苦しくなる彰吾。

「最後に言い残す事は?」

 マスクが彰吾に向かっていう。

 彰吾はそんな事を言われても、頭の中がパニックになっていてどうしようも無かった。

 絶望的な状況に追い込まれた彰吾はパニックになりながらも、考える事は止めなかった。

 どうする!? どうする!? 俺はどうしたらいい!! 何をしたら正解なんだ!!

 焦りながら思っていると、

「――ん!」

 何か聞こえた彰吾。しかし、すぐに聞こえなくなる。

 ここに来て幻聴か、俺ももう終わりか……と思う彰吾。

「――さん!!」

 そんな事を思ったが、今度は間違いなく聞こえた彰吾。

 さん! しか、聞こえなかったが、彰吾はどこかでこの声に聞き覚えがあった。

 どこでこの声の主と会ったか、思い出してみる。

 思い出してみるが、やはり記憶に無い。

 では、何故聞き覚えがあったのか彰吾には分からなかった。

 だが、

『彰吾さん!!』

 思い出した。その声はそう――。




「――アリス」




 口に出して言うと、彰吾の見ていた景色が床になる。

「は?」

 今までマスクの口の中にいたのに、突然景色が変わり驚く彰吾。

 そして、自分の腕を確認する。

「ある……! 良かったぁ!!」

 自分の腕が有ることにホッとする彰吾。

『彰吾さん! 大丈夫ですか!?』

 聞きなれた声、というよりアリスから心配される。

「あぁ、大丈夫だ。ありがとう、アリス」

 アリスに心から感謝の言葉を述べる彰吾。

『……精神状態安定……。大丈夫そうですね』

「うん」

「あら? 何で意識あるんだ?」

 アリスと話していると、全ての元凶から話をかけられる。

「マスクッ……!」

 怒気の入った声でマスクを睨み、警戒しながら元凶のマスクを見る。

「ハハハ、マスク……か。いいよ、これからはマスクって呼んで。前の名前は捨てたから」

「何言ってんだ?」

「そうだねぇ……どこか――」

『彰吾さん! そいつの言葉に耳を傾けないで下さい!』

 アリスがマスクの話している最中に、予め耳に付けていたインカムから言う。

 マスクはこちらが話を聞いていると思って話している。

 その隙に、彰吾はアリスの話に耳を傾ける。

『そいつの話しをしている最中、彰吾さんの精神状態が不安定になり、突然意識が無くなってガクン! となっていたんです。多分、相手の能力は精神操作系だと思います』

 そんな事が……と思う彰吾。

『そんな事があったんです。多分どこかで相手の能力に引っかかってたんだと思います』

「そういえば、これ言葉無くとも思えば会話出来るんだよな」

『インカムを付けてたの場合ですね』

 そう思いながらアリスと脳内で会話をする彰吾。

「多分、アイツ会ったとこあるよ? って言って、それで俺がどこで会ったんだ? って思うの予想してたと思う」

『正解だと思います。そこで精神操作されたんだと思います』

「だな。さて、どうするか」

『簡単な方法として――』

 彰吾はアリスの考えた作戦を聞く。聞くと、ニコっと笑う。

「それで行こう」

『了解です』

 作戦が決まり、マスクに意識を集中する。

「おいマスク」

「ん? あぁ、もう良いのかい?」

「何がだ?」

「だって」

 ニコっと笑って、彰吾の耳の辺に指を指す。

「作戦会議は良いのかな? って」

「――!」

 その瞬間彰吾はガクンっと意識をしなう、それを見たマスクは彰吾に近づく。

 ハハハと笑うマスク。

「ほんと、馬鹿だなお前は。何で俺はお前に負けたんだよ」

 そう言いながら、マスクは腰からナイフを取り出す。

「さて、そんな過去もここで終わりにしよう、か」

 ナイフを振り上げて、彰吾を見る。

「死ね」

 そのままナイフを振り下ろした。

 その瞬間、彰吾が振り下ろしたナイフを持った腕を掴んで背負投をした。

 しっかりと腕を掴んで、床に背中から叩きつける彰吾。

「カハッ……!」

 突然の出来事に受身が取れず、床に背中を打ち付けたマスク。

 背中を強く床に打ち付けられたマスクは数秒、息が出来ずにいた。

 彰吾はすぐにマスクから距離を取り、顔を俯きながら戦闘態勢に入る。

 マスクは頭跳ね起きをして直ぐに立ち上がって彰吾に向かう。

「次は無い、お前は俺が完全に掌握している」

 真っ直ぐ彰吾に突っ込んでから寸前で、フェイントを入れて彰吾の真横に行くマスク。

 反応出来ずに立っている彰吾の顔に一撃入れようとする。

 だが、彰吾はマスクの放った拳を避けてから、カウンターをした。

 カウンターを顔に直撃したマスクは、ヨロヨロと後ろに数歩下がる。

 マスクの一部が彰吾のカウンターで破壊され、マスクは破壊された部分を手で抑えていた。

「なぜ、普通に動ける? 天月彰吾」

「……」

 だが、彰吾は返事をしない。いや、返事が出来なかった。

「――! ハハハ! 流石だ、それでこそ天月彰吾だッ!!」

 何故精神攻撃と通常攻撃が効かなかったのか納得をしたマスク。

「目と耳を塞げば確かに俺の攻撃は防げるな」

 マスクが笑いながら言うと、彰吾は目を開けてマスクを見る。

「んん? 目は開けるのか、まぁ目は開けて正解だ。俺は目だけ見て精神攻撃は出来ない」

「そうか、良かったな」

「耳は、そのインカムと片方はイヤホンでも付けたのか、それで防いでいたのか」

 マスクの言う通り、耳と目を使わず彰吾はマスクと戦っていた。

 これはアリスの作戦である。先程アリスと彰吾は、

『あのマスクは精神操作系です。発動条件は彰吾さんの精神状態を不安定にさせた時点だと思います』

「じゃあ、どうしたら?」

『簡単です、が……』

「あるなら教えてくれ。やってみせる」

『……、目と耳を使わずに戦えば行けます』

「やろう、それしか俺は彼奴あいつと戦える気がしない」

『マスクの言動は私が必要と思ったら話します。後、マスクの行動は全て私が伝えますので、その通りに動いて下さい』

「分かった」

『……彰吾さん、私はかなり無茶な事を言っているんですよ? 普通なら止めます』

「でもそれは、俺が出来ると判断したから言ってるんだろ?」

 彰吾の言葉に黙るアリス、そんなアリスにフッと鼻で笑う。

「信じてる。アリスの指示に」

『相変わらず思います』

「何を?」

『とんでもない人をマスターにしてしまった。と』

「ハハハ。ごめんな変なマ――」

『でも!』

 彰吾の思っていた事を遮る様に大声で言うアリス。

『そんな人だからこそ、私は付いていきます』

「……んじゃ、行こうか!」

『はい!!』

 そんな無茶な作戦をしていた彰吾とアリスだが、それが上手く行きマスクを押していた。

 マスクは彰吾の耳の辺りに指を指している。

「それがどうした?」

 彰吾は先程マスクに言われた事に対し、アリスが教えてくれたので応答する。

 はぁ……とマスクが重いため息を付いている。

 そして、彰吾を睨むマスク。

「――ッ!」

 殺気を感じた彰吾は先程よりも気を貼り、マスクを見る。

「まぁ、良い対策だけどよ。これ」

 そう言いながらマスクは懐から小瓶を二つ取り出す。

 小瓶を二つ取り出して、軽く横に振るマスク。

「解毒剤。そのイヤホンとインカム取らないとここで割る」

 アリスは流石に罠かも知れないが、彰吾に一応伝えていた。

 彰吾はインカムに手を掛ける。

『彰吾さん! 罠かも知れません! 危険です!!』

「アリス、俺だって馬鹿じゃない。だけど、あれが本当に解毒剤だとしたら?」

 可能性の話に彰吾は思い、アリスに伝える。

『……ッ!! 最終判断は、彰吾さんにお任せします……』

 罠かもしれない、だがあの小瓶が本物であった場合、彰吾達は沙由莉と凛花を助ける方法を失う。

 それだけは絶対に避けなればならなかった。

 それが分かっていた彰吾は、

「ごめん」

 と思いアリスに伝えてからインカムとイヤホンと取った。

 それを見ていたマスクはフッ……と笑う。

「良い子だ。これが本物か証明してあげよう」

「何?」

 突然訳の分からない事を言い出すマスクに反応する彰吾。

 すると、マスクが右手を横に振り上げるとそこには、

「――!! 沙由莉!! 久能さん!!」

 病院に居るはずの二人が吊るされていた。

「おっと、動くな。動けば、この二人を……殺す」

「クッ――」

 握り拳を作って歯を食いしばる彰吾。

 そしてマスクは沙由莉に近付いて、口を開けさせ数滴沙由莉に解毒剤を飲ます。

 その数秒後、沙由莉が目を覚ます。

「あ、れ……ここ、は、病、院では……ない?」

 ぼやけながらもここが病院では無いことに気がついた沙由莉。

 だが、完全に解毒されていない為、苦しそうに言う。

「どうだ? これで信じるか?」

 マスクは解毒剤を持ちながら彰吾に向かって言う。

「外道がッ……!!」

「フフ、まぁあれだ今から二人俺の部下の相手して――いや」

 フフフと笑うマスク。

「技の練習台と模擬戦をしてくれないか?」

 すると、彰吾の前から殺気を感じた彰吾はその場から離れる。

 離れると、一人の男がゴツイ篭手をはめて床に腕を埋め込ませていた。

 確認した瞬間、横からの殺気に気付き腕で防御する。

 防御したが、その一撃が重く彰吾の身体に衝撃が走る。

「ぐぅ……!」

 受けた攻撃を利用して距離を取る彰吾は相手を見た。

 腕にゴツイ篭手をはめた男二人がそこに立っていた。

 マスクは二人に近付き、彰吾を見る。

「この二人だ。あー因みに、倒してもいいぞ?」

 マスクは二人の肩に手を置いて、解毒剤を彰吾に見せる様に言う。

「クッソ……!」

 倒してもいいぞ? その代わり、この解毒剤が無くなるけどな。と遠まわしに言うマスク。

 その事情を知っているのか、マスクの部下はニヤニヤ笑いながら彰吾を見る。




「さて、どこまで耐えられるかな?」




マスクの部下二人が戦闘態勢を取り、




「天月彰吾……!!」




マスクが言うと同時に一気に彰吾に掛かる二人であった。




 つづく。

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