資 格
アンクロボーグ
第1話
『資格』
西暦2021年、太陽系に近づく異星の宇宙船があった。
サナーミア・モナシシ・ランジュ(銀河管理者連盟 )の調査船だ。
文明を築き宇宙へ脱出できるほどに科学の進んだ生命体を対象とし、銀河帝国の一員に加わるに値する生物なのかを認定する機関であった。
連盟の調査法は、簡単だった。この星の支配種 人類と一番身近に暮し、遺伝子的にも近い生命体を調べるというもの。
調査員のモナグル人は、数多い哺乳類から『猫』と『犬』を選んだ。
無作為に選ばれた10万匹を意識解析し人類が他の生物にどのような感情や態度で接しているのかが調べられた。
結果は、5段階評価で最上ランクに決定。
調査員のモナグル人は大変満足していた。
「すばらしい友愛だ。自分達の種と遺伝子的に近いとは、いえ、かなり知能的に劣る動物にもかかわらずココまで愛し共に生活できるとは…」
人類は、めでたく銀河帝国の一員に推薦されることとなった。
帝国の一員になる事は地球、人類にとって将来を約束されたようなもの。
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