こおりづけのフレイミア

ノブ

見たことの無い草花が道端に咲いている。

奇妙な色の星たちが空にたたずんでいる。

目的地まで、まだまだ遠い。とても暑い。


力強く燃える炎を思わせる髪に、目の色。

私が持っていなかった太陽のような笑顔。

あの子もまた、私に憧れを持ってくれて。


だけども。ずっと無理をさせていたのだ。

凍える寒さはあの子にはつらすぎたのだ。

なぜ気づけなかったのか。私は、馬鹿だ。


つないだ手の先から体温を感じなかった。

気づいた時には彼女の肩まで凍っていた。

手を離そうとしても離す事ができなくて。


涙が地に落ちるまでに氷になるような中。

あの子は全てを許すように微笑みながら。

冷たい世界の中に閉じ込められていった。


みたことの無い草花が道を教えてくれる。

奇妙な色の星たちがただ私を眺めている。

目的地までもうすぐだ。ものすごく暑い。


絶対に。絶対に、あの子を助け出すのだ。

むりして会いに来てくれた心優しい娘を。

こおりづけにしてしまった大切な仲間を。


わたしがとけてなくなってしまうまえに。

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こおりづけのフレイミア ノブ @nobusnow198211

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