Secret 009 緑のアーチ
Secret 009 緑のアーチ
「室生蕾音さん。よかったわ。あのまま会えなくなるのかと思っちゃった」
わー、ライバルだと思っていた、蕾根さんなのに、安心感があるわ。
「ご心配はいらないです」
あの仰々しさから、何もない訳がないですよね。でも、ツンツン蕾音さんも可愛いかなあ。私よりもしっかりしていそうだけれども。
「あの……。何があったのですか?」
「私の立場からは言えないわ。兄さまに訊いてくださる?」
「分かりました」
蕾音さんはカタカタとキーを打ち始めた。何か、結べないサクランボを含んでいるように。
「倉橋さん、皆が帰ってきても、ここの話は内緒ですよ」
「皆って? 役員の方々と室生さん達だけじゃないの?」
特に徒党を組んで歩くタイプではないけれども、疎外感があるわ。便所友達の時代じゃないしな。
「派遣以外の秘密を知り得る者は全て呼び出しです。ここの派遣社員は、倉橋さんだけだから」
「いやー、孤独だわ。疎外感だわ」
思わず、声にしてしまった。疎外感は、このホームページ作りのお仕事を貰う前からあったのに。ちょっとでも室生兄弟と親しんで、浮足立っていたみたいね。思い上がりだわ。
「その分、責任を免れることも場合によってはあるでしょうね」
「ぐぬぬ……」
暗くなった顔を見られたくないでしょう。俯き、膝に視線を落とすと、派遣社員の何が足りないのか疑問に思った。膝の上で、拳を握った。だって、反論はできないから。もし、私が社長や課長だったら、今頃、辟易しているに違いない。
はーい、帰宅するまで、さっきの続きをしましょう。私には、私の道がある。
――――――――――――――――<style.css>
color:#808080; /*文字色をに灰色にする*/
――――――――――――――――
================
■ □ ■ ■
================
参照
(http://uhi.sa-suke.com/md023.jpg)
うーん。画像を直しましょう。白を50%にして、濃いめの凸20%の薄めの凹み型画像、『mn6.png』、それと同様に20%にして薄めの型画像『mn5.png』を用意します。スマートフォンのおえかきアプリで十分でした。ちょいちょい。それとカッコよく左側に濃いめの緑を配置しました。
「何か昭和臭漂うなあ。スタイリッシュって何?」
少し、画像を作り直そうか。まだ、『png』でレイヤーもあるから、やり易いよね。
――――――――――――――――
background-color:#66cdaa; /*背景色をミディアムアクアマリーンにする*/
color:#808080; /*文字色を灰色にする*/
・
・
text-decoration:none; /*リンク部分を下線無しにする*/
background-image:url(mn6.png); /*背景画像に白20%草を指定*/
background-repeat:no-repeat; /*背景画像を繰り返さない*/
}
#menu li a:hover {
background-color:#98fb98; /*リンクにカーソルが乗ったら背景色をペールグリーンに変更する*/
background-image:url(mn5.png); /*リンクにカーソルが乗ったら背景画像を白50%草に変更する*/
}
――――――――――――――――
================
■ □ ■ ■
================
参照
(http://uhi.sa-suke.com/md024.jpg)
ださいな。左に深緑を台形で飾って、凹凸ボタンはそのままにしてみたけれども、その色も形もいけないのかな。作り直して、アップロードします。蕾音さんの前では魔法ご令嬢しずかに変身しませんからね。
「ここがおかしい。『display:block; 』が、『displayground:block; 』って、趣味が悪いね。いやあ、かなりの凡ミスだわ。ブロックがつぶれあんまんになってしまった」
これは、直ぐになおせました。
――――――――――――――――
background-image:url(mn7.png); /*背景画像に白20%草を指定*/
background-repeat:no-repeat; /*背景画像を繰り返さない*/
}
#menu li a:hover {
background-color:#98fb98; /*リンクにカーソルが乗ったら背景色をペールグリーンに変更する*/
background-image:url(mn8.png); /*リンクにカーソルが乗ったら背景画像を白50%草に変更する*/
}
――――――――――――――――
参照
(http://uhi.sa-suke.com/md025.jpg)
邪魔な凹凸ボタンを消しました。光と影ね。そして、左は青の台形にしました。同じ形でも、カラーをはっきりと変えれば印象も違うかなと思ったのです。でも、なんかしっくりこないな。主張が強いのかな?
「グリーンで優しい円を使ってみよう!」
ちょっと素敵なアーチを思い付きました。左端に虹がかかるように緑で囲ってみる。昔見た少女漫画、バラ園のアーチのような。さて、アップロードの前に、ブラウザで確認しましょう。
「あら? 背景色が前面にきてしまいましたね。そうか、画像が一つ送れていないのかな?」
間違いが見つかったときは嬉しいものです。そして、再確認してっと。何か間違っているのね。調べるべし! うーん? 送信されているけれどもなあ。接続を切って、フォルダの中をみようか。ありゃ、『mn9.png』のつもりが『mn9.jpg』さんに化けてました! 私がいけないんですけれどもね。もう一度、気を付けて作り、保存し直します。そして、正しいのを送信して、間違ったものは、紛らわしいから削除してしまおう。誰よ、削除やまんばって言ったのは。
――――――――――――――――<style>
@charset "UTF-8";
body {
color:#808080; /*ボディーの文字色を灰色にする*/
}
p{
font-size:20px; /*段落の文字を20pxにする*/
color:red; /*段落の文字色を赤にする*/
}
/*============================================
メインメニュー
============================================*/
ul#menu {
width:960px; height:50px; /*メインメニュー部分の幅と高さ*/
}
#menu li {
list-style-type:none; /*リストマーカー無しにする*/
display:inline; /*リスト項目をインライン表示にする*/
float:left; /*リスト項目を横に並べる*/
}
#menu li a {
background-color:#66cdaa; /*背景色をミディアムアクアマリーンにする*/
color:#808080; /*文字色を灰色にする*/
display:block; /*リンク部分をブロック表示にする*/
width:240px; height:35px; /*幅と高さ*/
padding:15px 0px 0px 0px; /*上パディング*/
text-align:center; /*テキストをセンター揃えにする*/
text-decoration:none; /*リンク部分を下線無しにする*/
background-image:url(mn9.png); /*背景画像に白25%草を指定*/
background-repeat:no-repeat; /* 背景画像を繰り返さない*/
}
#menu li a:hover {
background-color:#98fb98; /*リンクにカーソルが乗ったら背景色をペールグリーンに変更する*/
background-image:url(mn10.png); /*リンクにカーソルが乗ったら背景画像を白50%草に変更する*/
}
――――――――――――――――
参照
(http://uhi.sa-suke.com/md026.jpg)
ここまでのまとめよ。
CSSは、このようになっているわ。直したいところは後で全体をみて考えましょう。
蕾音さんは、寡黙だこと……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます