もぐらの番人

@ponpon2321

エピローグ

―どうかもう一度、もう一度だけでいいからあの夢を見させてください。


僕は毎晩そう願って眠りにつく。叶わない日には次の夜が早く訪れないかと一日の長さに舌を打ち、温かい光を注ぐ太陽を冷たい視線でにらむ。もしそれが願った日であれば、このまま永遠に眠っていたいとさえ思う。

とにもかくにも僕は夜の人間になってしまったのだ。朝が来ないように、朝が来ないように…。今日も僕は布団にもぐって手を合わせる。

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