スイーツ


辛いとか、苦しいとか

溢れすぎた世の中でさ

君がいてさ 僕がいてさ 

小さな集合体が

総合的に 甘い戯れ言を

現実にしていくんだぜ


スイーツ貪るように

体、重ね合わせた夜があって

「愛」や「恋」をそれに置き換えて

食べ尽くした後で「サヨナラ」だって。

だって僕ら生まれてから所詮は他人で

堪忍な、とか言ったところで

残忍な別れ言葉が生まれてくるだけなのよ


虚しいとか 物悲しいとか

プレパラート並の薄さに

乗せた砂糖菓子を顕微鏡で拡大してみたところで

甘さが増えるわけでもないのに

僕がいてさ 君がいてさ

小さなボルボックスが

キャラメルボックスになる

そんな一粒の幸せでいいんじゃねーの?


何万もの金額を支払った後でデザートが

砂だらけのdesrtになるよりも

sweetなポップミュージックを聴きながら

例えば泳げないbeach boy’sな僕らが

波間で塩を砂糖に変えるような

小さな魔法を君に見せる

その程度の手に品変えた方法で

行き着くところまでいけばいいんじゃないの?


苦しいとか 辛いとか

正しいも 間違いもなくてさ

僕がいてさ 君がいてさ

小さな結合が融合して

分裂したり決裂したり

甘かったり苦かったりの何かを

思い出してみたり忘れてみたり

その感覚がやがて麻痺しても


僕がいて 君といる

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る