希望の裏側を歌う
希望の歌が
うそ臭くしか
聞こえなくて
誰かの笑顔が
ハリボテに感じてしまう
歩くスピードが
早くて
追いつけなくて
結局、何処へ行こうにも
迷ってばかり
それでも垂れ流す愛の歌に
辟易している自分がいて
唾を吐く
希望の歌は
その裏側ぐらいが丁度いい。
だって酸いも甘いも
苦いも辛いも味わって
世界の優しく無さを感じて
それでも歩く事を余儀なくされて
異議は喉元に流し込んで
右向け右で
生き残る事だけを考える姑息な自分よ
さよならバイバイ言えたらいいのに
見栄と虚勢の中で
空虚に廃墟、作り上げたものが
砂となって消えて
落ちた空中庭園
僕らの理想が
すべてすべて
水泡に帰す
でも希望は消えないのだ
希望の裏側も
絶望ではないし
地球の裏側にも
光は射して
希望の裏側も希望で
君は君で
雨雲突き抜けて、空 蒼し
傾きし月 溶けてしまいそうなノスタルジー
原風景思い描いて、過去との対比
藻掻く=現在証明
そんな誇大広告じゃない
希望の歌を口ずさむ
その程度でいいんじゃないか、と。
希望の歌
あるいは1と0で解決したがる人達
比率も割合も可能性も
座標軸でしか判断できず
肝心の2から9を見失う
それこそが希望の裏側の
光の陰。
隠れて泣いている人は誰?
離れて知らないふりを決め込んだのは誰?
足早に通りすぎて行ったのは?
鼻で嘲笑ったのは
傍で声をかけたかった人は
誰?
希望の歌は
その裏側くらいが丁度いい
希望の歌でもあなたの笑顔にかなわない
単純に単純に
純粋に純粋に
無粋なくらいに単純に
希望の歌は
その裏側くらいがちょうどいい
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