すてきだね



まっすぐ進めと誰かが言うたびに

僕らは迷いの森で

朝を忘れた

そんな月夜に、

何かを一つずつ落としては

それを足跡にして

忘却の海を渡るんだね?






ほら、かなた

ながれた ねいろが

すてきだね?



ほら いまね

わらった かおが

すてきだね?



ほら そらを

ながれた くもが

すてきだね?






夜を忘れて走り続けた僕ら

迷いの森を彷徨いながら

朝より早く光を切り裂こうと

息もつかずに全力疾走した答えは

何もない そんな空

呟く詩人の言葉の花弁散り行く断片

『立ち続ける事は美しいから?』

呟く言葉はいつか不思議な魔法になるのなら

飲み込んだ言葉で夢を見てもいいでしょう?






ほら、かなた

ながれた ねいろが

すてきだね?



ほら いまね

わらった かおが

すてきだね?



ほら そらを

ながれた くもが

すてきだね?


いま あなた

わらった かおが

すてきだね?


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