虚ろな街で骸な僕ら


感情という感情が衝突しあって

痼りだけを残して

傷痕と悔恨は瓦礫に埋めて

何もなかった事にしてるんだ


後ろ側で指をさして、満足している

そんな猿の集団の中で群青色の罵詈雑言に

馴れてしまった僕の体が

ただ骸のように笑んでいる


虚ろな街の骸な僕ら



傷つけ擦り合い でも摩擦を恐れて

勝手に黄昏て 誰彼に注文だけをつけて

自分の事はよくわからんって

自分探し

訝し 自身も信じず

なにをさがす?


齢三十の生涯だってあった時代より

恵まれた「今」を生きてる僕らが

まるで死んだような顔で

息をする事に精一杯の振りをする


愚かに埋め尽くされた

この場所で

笑顔の下に無造作の悪意を浮かべて

ナマヌルイ刃物で切り付ける



虚ろな街で骸な僕ら

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