クライマックスフェイズ
シーン14:正しさを乞う……1/4
ひのき小学校、屋上。
時刻は夕暮れ時、辺りに人の気配はない。
【ワーディング】に微かに混じる、血の匂い。
あなたたちは、そこにいた。
風間:「……待ってました」
及川:「……朱理」
エピゴーネン:「……風間くん」
齋藤:「そうかい。歓迎するには、少々表情が剣呑な気がするがね、風間」
風間:「……歓迎するつもりは、ありません」
齋藤:「つれないなァ」
GM:彼の背後には、静かに神崎も佇んでいますね。
及川:「……手紙、読んだよ」
風間:「……そっか。じゃあ、わかってくれよ」
エピゴーネン:「……わからない、わからないです。正しいって、なんですか。間違ってるって、なんですか」
風間:「……」
エピゴーネン:「……風間くんは、人間です。私と同じなんです。だから、だから……」
風間:「やめてくれ」
風間:「俺はあんたらとは違う、化け物として生まれた、化け物だ……元から、偽物の人間なんだよ」
GM:風間は、きっ、と皆さんを睨み付けます。
風間:「……もう、嘘はたくさんなんだ。 オーヴァードの存在を隠して、世界の平和を守る、UGNなんてところにはこれ以上いられない。だから、俺はあんたらを殺す。嘘だらけの日常に身を置いて、化け物の力でそれを守ろうとするあんたらと……
齋藤:「あーあー。最近の子はすぐ《殺す》とか言う。良くないぞ、
及川:「僕を殺したら、今度こそ朱理は後戻りできなくなる。僕だけじゃない、みんな死なせない。君に殺されてやるほど、優しくないよ」
エピゴーネン:「……やっぱり、何も違わない。私は、神宮憂理……の仮面です。化け物として生まれた、化け物です。貴方の言ったように、私は、貴方の知る神宮憂理としては偽物です。……ですが、それでも。私は私なのです。貴方が貴方であるように!」
扉:「では……人類の末端である君の信念とやら、みせてもらおう」
GM:それでは、戦闘開始です——!
――風間朱理・神崎真琴VSエピゴーネン・
GM:それでは、セットアップ!
齋藤:「さぁて、じゃ、やりますか。大人としての責務ってやつをね」
「扉さん、背中は任せます。子供らを守ってやってください」
「神宮、一緒に行こう。風間の目を覚ましに行くぞ」
「及川、守りは任せた。お前がいるから、俺は風間を殴りに行ける。頼むぞ」
冷蔵庫(斎藤):って言って最後まで行動しない
風間:【スピードスター】【異形への変貌】
神崎:【異形への変貌】
風間:「……手を出すなよ、神崎」
神崎:「手は出しませんが、手伝いはさせていただきましょう」
及川深代:【虚無の城壁】
GM:セットアップOKですか!
ルーカス(神宮):おkです
白扉(扉):おkですな
冷蔵庫(斎藤):おkです!
GM:では、イニシアチブプロセス
神崎:【加速する刻】
GM:神崎が行動に割り込みます。
:マイナー【絶対の空間】【赫き剣】【破壊の血】
:掲げた手の中に、自らの血が集まり、剣となる。そしてそれを指揮棒のように振り、皆さんに向けます。
神崎:「……縛れ、鮮血の鎖」
GM:メジャー【コンセントレイト・BS】【鮮血の鎖】【棘の戒め】【蝕む赤】【鮮血の網】【縛鎖の空間】【血の宴】
:ダメージなしですが、命中で次行動C値+1、邪毒LV3、硬直、重圧、放心となります
:PC全員のエンケージ対象です
白扉(扉):手伝いって言ったじゃん!
ルーカス(神宮):手伝いとは
冷蔵庫(斎藤):こわいよお
らいなす(及川):うげええ。これもしかして
GM:エフェクトありますか?
及川:「みんなの邪魔はさせない!!」
Dロイス【守護者】使用
GM:ふむ、よいでしょう(ころころ)達成値は44。ガードは意味なしですが、ドッジしますか?
らいなす(及川):一応判定だけ(ころころ)13失敗。
GM:神崎の手から放たれた鮮血の鎖は、しかし、皆をかばうように立った及川くんのみに収束します。
神崎:「へえ、面白い……!」
及川:「守ってみせる……!これは僕の覚悟だ!」
エピゴーネン:「及川君……!」
齋藤:「っ、及川! 男の子だなァ、及川……!!」
扉:「…なんと」
GM:それでは、イニシアチブ! 風間の行動です
:マイナー【インフィニティウェポン】【ダブルクリエイト】【影走り】【火の檻】
:風間の掲げた手に、対の剣。そこに炎をまとわせて、風間は貴方達に肉薄する。
風間:「——行きます」
GM:皆さんのエンケージは封鎖され、離脱することが不可能になります。
:(範囲攻撃)メジャー【コンセントレイト・サラマンダー】【マルチウェポン】【炎の刃】【ギガンティックモード】
:炎は舞い、皆さんに襲い掛かります。
:エフェクトがなければ判定します、いいですか?
冷蔵庫(斎藤):わたしはないです!
ルーカス(神宮):なし
白扉(扉):ないですな
GM:では、判定時——
風間:「……深代、厚かましいかもしれないけど、俺は今でも、お前のことを親友だと思ってる。だけど……だからこそ。俺はお前を、超えていかなきゃいけない」
GM:風間はロイス《及川深代》→タイタスに。そしてそれを昇華、C値-1!
:達成値は(ころころ)41! リアクションどうぞ!
冷蔵庫(斎藤):ガードしても即死なので一応回避で
GM:ドッジどうぞ!
冷蔵庫(斎藤):ではまずわたしから(ころころ)20(失敗)。まあうん。死にます
らいなす(及川):【崩れずの群れ】でエピちゃんをカバーします!
GM:では扉さんドッジどうぞ!
白扉(扉):うっす(ころころ)7(失敗)。
GM:ダメージ!(ころころ)66!
冷蔵庫(斎藤):はい即死です
白扉(扉):ウッス(・₋・)
GM:及川くん132。さすがに死ぬ?
らいなす(及川):シニマス
ルーカス(神宮):ごめんね……!
GM:では、風間の一撃により、皆さんは倒れ伏します——一人を除いて。
エピゴーネン:「……風間くん」
風間:「……俺は俺、お前はお前だとしたら、神宮はどこにいけばいい」
エピゴーネン:「……知っているでしょう。貴方の、私の心の中に、です!」
風間:「……っ!」
GM:倒れた方はリザレクトかロイスによる復活をどうぞ!
白扉(扉):リザレクですなわし?
らいなす(及川):【リザレクト】
冷蔵庫(斎藤):ロイスきってふっかつしますぅ
GM:ロイス切って復活、どうぞ!
齋藤:(——おれはまだ、日常の世界にいると思っていた)
:(風間だって、子供のわがまま……思春期特有の反抗みたいなものだと、甘く見ていた部分が否めない)
:(おれは、甘かった。自分がまだ日常の世界の住人だと、無邪気に信じてた)
:(……認めよう。おれもう、こちら側の住人だ)
:(認めなければ、困った生徒を止められそうにない)
斎藤「いいさ、おれ個人の想い等——いくらでも捨ててやる。おれはもう、日常には戻らない」
冷蔵庫(斎藤):——といって、ロイス《元同僚の女性》を切ります!!
齋藤:「これで対等だろ?風間よォ!!」
GM:1d10+肉体回復どうぞ!
冷蔵庫(斎藤):16回復しました。
GM:神崎は待機したので、エピちゃんです!
ルーカス(神宮):はい!
エピゴーネン:「……貴方は、私が止めます」
ルーカス(神宮):マイナー【ハンドレッドガンズ】【ダブルクリエイト】
:メジャー【コンセントレイト:ノイマン】【マルチウェポン】【コンバットシステム】
:対象は風間、いきます
GM:判定どうぞ!
ルーカス(神宮):(ころころ)達成値35……
GM:ふむ、妖精の手などはOKですか!
ルーカス(神宮):手……欲しいかも
白扉(扉):あとシナリオ中3回やで
ルーカス(神宮):……外したくないので、お願いしたい
白扉(扉):いいよー
扉:「貴殿の信念、わしも些か手伝わせてもらおう」
白扉(扉):って妖精の手1回消費で
ルーカス(神宮):(ころころ)……達成値47!
GM:風間はスピードスターの効果でリアクション不可。ダメージどうぞ!
ルーカス(神宮):せやったこいつリアクション不可だった(ころころ)ダメージは37!
エピゴーネン:「
GM:想いとともに、放った対の銃弾。
:それは、風間の肩を、脚を貫く。
風間:「ぐっ……」
GM:彼は、剣を持ったまま、その場に膝をつきます。
風間:「どうして……」
エピゴーネン:「……風間くん」
及川:「……朱理……帰ってこいよ、朱理。お前はまだ……」
エピゴーネン:「『……あるところに、1匹の孤独な猫がいました。猫は、黒曜石より黒い瞳と、夜より黒い毛並みを持っていました。』」
:「『猫は、少女達に囲まれて、いつもいつでも1人きりでした』」
:「『ですが、ある日。明るい髪の少年が、猫を、助けてくれました』」
風間:「——あ」
エピゴーネン:「『猫は、猫です。化け物の子を、産まねばなりません』」
:「『だから、猫は。その少年への恋心を、そっと心の中に閉じ込めました』」
GM:風間は、静かに、目を見開きます。
エピゴーネン:「『……時は流れ、猫は、死期を悟ります。化け物の子を産む為に、猫は自殺をしました』」
:「『猫は、消え行く命の中で、たったひとつ、後悔をしました』」
:「『……風間朱理に、告白しなかったことを』」
風間:「————」
エピゴーネン:「……これが、私の中の、憂理の記憶です」
風間:「……神宮が、俺に」
エピゴーネン:「はい。多分私は、貴方にこれを伝えるために、生を受けた」
GM:風間は、じっと、彼女の姿をした、彼女ではない、あなたを見ます。
風間:「……だ、けど、俺は。だったら、俺は、この想いを、どこにぶつければいいんだよ……! 誰に、答えればいいんだよ……」
エピゴーネン:「……私に、伝えてください。私はあの子の記憶の集合体。レネゲイドビーイング。……受け止めます、全部。あの子の記憶も、貴方の想いも全て、私が受け止めます」
GM:風間はじっとあなたを見ます。微かに、揺れる目で。
ルーカス(神宮)::静かに視線を受け止めます
風間:「——神宮」
エピゴーネン:「……はい」
風間:「……俺はずっと、嘘をついてきた。俺は人として生まれなかった」
エピゴーネン:「……はい」
風間:「だからずっと、自分は化け物だと思って……逃げていたんだ。自分が、怖かった。だけど。『私は、化け物だからね』って、笑うお前がいたから」
:「大丈夫だと思ったんだ、化け物であろうと、人間であろうと——お前が、いるなら」
エピゴーネン:「………」
風間:「……俺の居場所は、お前の横にあった」
エピゴーネン:「……はい。それは、憂理も、です」
風間:「……」
GM:風間は剣を落とし、ぎゅっと、自分の胸元を握ります。
:そこにある、なにかを、思い出そうとするように。
風間:「神宮。俺は、お前のことが好きだ。ずっと、これからも、一緒にいる」
エピゴーネン:「……『あぁ、私も、好きだ』」
エピゴーネン:「『……ありがとう』」
風間:「——なあ、エピゴーネン」
エピゴーネン:「……?」
風間:「俺の立っていられる場所は、まだ……そこに、あるかな」
エピゴーネン:「えぇ、あります。だって、ほら」
ルーカス(神宮):後ろを向いて、皆に視線を向けます
冷蔵庫(斎藤):無言で頷きます
及川:「僕は、ずっとそのつもりでいたよ」
らいなす(及川):と手を差しのべます
扉:「……人は何時まで経っても興味が尽きぬ故。たまには顔を出すとよい」
白扉(扉):っていってパタン
GM:風間は、及川を見上げて、その手をとります。
:強く、にぎって。
:風間は、神宮憂理へのタイタスを、昇華。
及川:「おかえり、朱理」
GM:ただいま——そう言いかけた風間を、乾いた拍手の音が遮ります。
:パチ、パチ、パチ。
神崎:「素晴らしいものを見せてもらいましたよ。ですが、風間くんがそちらに戻ってしまうのは、私にとっては非常に困ること」
神崎:「あなたがたと、私。どちらが正しいか、証明しましょう」
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