シーン12:正しき世界を……1/2


GM:皆さんは、調べた情報を頼りに、住宅街を歩いています。神崎の家まで、もうすぐ……と言ったところですね。みなさん、≪知覚≫をどうぞ。扉さんは達成値+2でいいです。

冷蔵庫(斎藤):おおー

白扉(扉):お?やったあ

GM:ほかの皆さんも知覚どうぞー


(ころころころころ)

ルーカス(神宮):達成値12

冷蔵庫(斎藤):達成値7

白扉(扉):達成値7

らいなす(及川):達成値15


GM:及川君すご (シークレットダイス公開)達成値 11。では、エピちゃんと及川君。

らいなす(及川):はーい

ルーカス(神宮):はい

GM:知覚のアパートの屋根の上に、一人の少女が腰かけているのに気づきます。少女は目が合ったとわかると、へえ、というような顔をしますね。


及川:「……あいつは」と睨む。

エピゴーネン:「………」


GM:及川君は、その少女が来ている制服が、自分の高校の女子制服であるとわかるでしょう。というか、彼女自身を見かけたことがあるかもしれませんね。


???:「おやおや」


GM:声を立てたことで、失敗したお二人も気づくでしょう。彼女の≪不可視の領域≫が解除されます。


齋藤:「……?」


冷蔵庫(斎藤):と先生は少女の存在に気づきますがよくわかってません

GM:彼女は屋根の上に腰かけたまま、皆さんを見降ろしていますね。


齋藤:「及川、知り合い?」

エピゴーネン:「……貴方は」

及川深代:「……神崎真琴」

齋藤:「……!!」


冷蔵庫(斎藤):さすがの先生も察します


???:「おや、そっちにいるのは及川くんだね。はじめまして、かな」

及川:「あんたと朱理が会っていたことは知ってる」

神崎:「へえ、もうそこまで調べたのか。お前たちは優秀みたいだな」


GM:神崎は屋根の上で笑いますね。


及川:「……一体、朱理に何を吹き込んだ?」

神崎:「吹き込む、だなんて人聞きの悪いことを言わないでくれ。私は風間くんを受け入れ、彼は私の思想に同調した。いわば、同志だよ」

及川:「質問に答えろ。あんたの目的はなんだ」

神崎:「おや、そこまでは調べていないのかい?」

扉:「同士か、それは素晴らしきかな。……「化け物」と呼ばれる存在を出させぬため、世界に真実を、か。」

神崎:「私の目的は、正しき世界を作ること。世界にオーヴァードの存在という真実をもたらし、新たなる秩序を構成すること」

扉:「ぬしの真実、傷の舐めあいの果てに滅びぬとよいなあ……わしは扉故なあ。不便もあるだろう?」

神崎:「……そうですか。あなた方は、人が、どういった思いであなた方を見るか、わからないのですね」

扉:「ふむ。ならば聞かせてもらえぬか」

神崎:「これは、私怨なのかもしれませんが。わたしたち人間を≪化け物≫たらしめているのは、あなた方レネゲイドです」

扉:「ははは、「化け物」の一言に尽きるだろうか。なればどちらが化け物やもわからぬなあ」

エピゴーネン:「……どういう、ことですか」

神崎真琴:「そのあなたがたが、あろうことか人間の真似事をしていることが、私にはひどく歪んで見える……すべてのものは、全て正しき姿であるべきです。その姿で受け入れられるべきです」


白扉(扉):ふむ……扉の姿に戻って一般の人に見えないようにできます?

GM:できますよー

白扉(扉):では一度そうして

GM:むしろ誰かが≪ワーディング≫を発動してもかまいません

白扉(扉):じゃあ発動しようかな…

冷蔵庫(斎藤):お願いします!


扉:「ならばこの状態は歪まぬと?」

神崎:「……ええ。私はそれは、誇り高き姿だと考えます」

扉:「人からすれば、「異端」ととらえられようぞ」

及川:「そんなの人の勝手だ。神宮さんも、扉さんもあんたに否定される筋合いはない」

神崎:「ええ、ですから私は、私の勝手を貫こうとしているのですよ。この世界の『勝手』は、人を簡単に化け物にする。あなたはそうは思いませんか、及川くん」

齋藤:「……わからないな。おれにはあんたの理屈はわからないよ。扉さんは人間じゃないかもしれない。扉さんはちょっと——いやだいぶ——むしろかなり——変わったナリをしちゃあいるが、いい人だ。及川のいうことのほうがよほど筋が通ってる。あんたの勝手に、巻き込まれる筋ぁないだろう」

神崎:「……あなたは確か、風間くんの先生でしたね」

齋藤:「おう。よく知ってるな。今じゃしがない警備員だが、今も昔も朱理の先生だ」

神崎:「その容姿や外見で、この世界ではさぞ、生きづらいのではないかと思いますが」

齋藤:「そうでもないさ。中身で判断してくれる仲間が、けっこういるものでね」


冷蔵庫(斎藤):と、及川くん、神宮さん、扉さんをチラッと見ます


神崎:「……うらやましいことです」

齋藤:「だろうな。人気者はつらいぜ」

神崎:「ですが、誰もがあなたのように、恵まれているわけではない。私には、そういった仲間は、だれひとりとしていなかった」

及川:「僕の弟だってそうだった。でもあいつはあんたみたいな勝手な奴じゃない。……僕はそんなあいつに憧れたんだ。あいつを否定するようなあんたを見過ごすわけにはいかない」

扉:「恵まれている、か、いやいや。わしは否定はせぬぞ?ははは、よいよい。その志は実に良い。しかしなあ……わしはぬしにも興味がある。一つ良いか?」

神崎:「……なんでしょう、誇り高き者よ」

扉:「なればおぬしの言う「正しい世界」とは実に孤独なものよと思ってなあ」

神崎:「……孤独、ですか」

扉:「さよう。そのままを晒し、理解し合えるのは。…人ならではであり現状ですら「化け物」が生まれるのであれば、自分とは違うものを恐れ、あるいは強大な力を恐れ、今以上にぬしには近寄るものがいなくなるだろうなあ。……それが正しいとするか? わしは否定こそせぬがなあ。……全てを晒すことこそ、偽りに近づくものよ」

神崎:「……確かに、人は自らと違うもの、そして力あるものを恐れます。あなたの言うように、私の理想は、稚拙で間違ったものかもしれない。ですが。……ですが、声を上げなければ、何が変わることもない。世界は真実に、目を閉ざしたままでしょう」

扉:「さようか。……よいよい。実に良いぞ」

神崎:「……話は、おしまいでしょうか」

扉:「わしからは聞きたいことは聞いたのでなあ」

齋藤:「タダで朱理の顔貸してくれる……って雰囲気でもなさそうだな」

神崎:「ええ。私はあなた方の想いの強さを、測りに来たのですよ」


GM:≪ワーディング≫が重なる。微かに、空気に血の匂い。


神崎真琴:「……その力、私に示してみなさい」


GM:ということで、戦闘開始です!



~おまけ雑談~シーン12にて

 神崎真琴の立ち絵が表示された時の会話。

冷蔵庫(斎藤):うわあ美人さんだ

白扉(扉):美人だ

らいなす(及川):スカートの中身見えたりしないんです?てかそもそもスカートなのかしら。

ルーカス(神宮):スカートじゃない?

冷蔵庫(斎藤):そこはあれじゃ、扉さんに風を起こしてもらって……

白扉(扉):( ゜д゜)ハッ!

らいなす(及川):よっしゃ

ルーカス(神宮):敵に精神攻撃

白扉(扉):やーいいちごパンツー!

GM:なにしとん()



to be continued......

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