第684話 いのちの電話

 おかえりなさい♡


 一昨日の木曜日、やっといのちの電話に繋がりました。今日はその事を描いていこうと思います。


 それでは今日も【生きてる証しが欲しいから】始まります。


****


【いのちの電話】


 この日は支援されているお弁当があって、1個目のお弁当を10時に食べ終わりました。僕は今週に入り、いのちの電話に電話し続けていました。何度かけてもいっこうに繋がる気配がありません。


 僕はお昼の11時から12時くらいなら相談をする人も少ないのではないかと考えて、その時間に集中してかける作戦でいました。ベッドに横たわり電話をかけ始めました。やはり繋がりません。


 僕はリダイヤルを繰り返しました。通話履歴が21回目になった時でした。ツルル、ツルル「もしもし」繋がったので僕はビックリしてベッドから飛び起きました。


 ソファーに移動して話が始まりました。


 相談員は声からすると、年配の女性のようでした。僕はまず初めていのちの電話に電話した事を話しました。相談員と呼ぶのも失礼なので、Bさんと呼びましょう。Bさんは僕が話しをするのを待っているようでした。


 僕は話を始めました。まず幼い頃から自殺願望がある事。精神障害者でメンクリに診察に行って相談して、死にたいと話しても、死にたいと言ってる奴に死ぬ奴はいないと言われる事。自殺願望の話をすると怒りながら精神病院に入院するかなどと言われ、心の内を明かす事ができず苦しんでいる事などを話しました。


 Bさんは「それは大変だったね。苦しかったでしょう」と言いました。


 僕は敬語で話しましたが、親しみを込めてなのかBさんはため口でした。それから僕の今の生活状況を話しました。障害年金と兄からの支援金で生計を立てていること。住んでる部屋は兄の所有物で無料で住まわせてもらっていること。毎日では無いけど兄の会社で作っているお弁当を無料で食べさせてもらっている事など話しました。


 Bさんは「それでは生活はできているんだね」と言いました。


 僕は精神薬の副作用で体が思うように動かない事を話しました。それが原因で仕事を辞めてひきこもりになったと話しました。


 趣味は無いのかと聞かれ、僕はカクヨムの事を話しました。僕が小説を書いている事を話すと大抵の人は凄いと驚かれます。


 エッセイを5年半続けていてもうすぐ700話になる事を話しました。Bさんは「1000話まで頑張りなさいよ」と言っていました。


 なかなか書くネタが無いと言うと「一杯あるじゃん。お料理したとか、お買い物をしたとか、どこかに遊びに行ったとか」と言うので、僕は「それは全部書いています」と答えました。


 僕が自殺未遂をした事も話しました。首吊りはしゃがんでも出来ると聞いて、それをやると痛いし苦しいし情けなくなって思いとどまった事を話しました。


 Bさんは「良かった思いとどまって。生きていてくれてありがとう」と言いました。


 40分くらい話した所でBさんは「あなたは自己肯定感が低いね」と言いました。この言葉は僕の胸に突き刺さりました。僕は全てのものに対して自信がありません。そこから自殺願望が生まれるのだと、この時再認識しました。


 丁度1時間くらい話をしたところで、Bさんは「そろそろ良いかな」と言い、僕も初めてなのによく喋ったので電話を切る事にしました。


 最後にBさんは「電話してくれてありがとう。いつでも電話して良いんだからね。なかなか繋がらないけどちゃんと繋がるでしょ」と言われ、僕は「また電話します」と答え、通話が終わりました。


 僕としては良い体験になりました。


 また生きるのが苦しい時は、いのちの電話に電話して話を聞いて欲しいと思いました。相談員も当たり外れがあるようですが、僕の相談にのってくれたBさんは、当りだと思います。


 ちなみに僕が電話したのは「川崎いのちの電話」です。他にもいろいろな都市で、いのちの電話を利用している人達がいます。なかなか繋がりませんが、根気よく電話すれば必ず繋がります。


 話を聞いてもらうだけですが、他人に話す事で自分の頭の中を整理する事ができます。最後は自死を止める事ができるのは自分しかいないのです。僕はもう少し自分に自信を持って生活していきたいと思います。


 今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 お話しはここまでです。


 どうか素直に生きていけますように……


 いってらっしゃい♡

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