第598話 兄の優しさ

 おかえりなさい♡


 昨日の土曜日に兄に支援金の振り込みをしてもらうためにメールしました。


 14時頃にメールをしたのですが、すぐに返信はありませんでした。僕は被害妄想が酷いので、メールの返信が来ないのは、支援金の打ち切りだと考えてしまいました。


 どちらにせよ、僕の貯金の件もあるので支援金を打ち切られるのは時間の問題だと思います。兄にメールを出してから3時間が経ちました。なんだか無視されている気分になりました。


 僕は腹が立ち再度兄にメールを打とうと考えました。


 内容は「今まで支援金を出して頂きありがとうございました。メールを出しても無視されるくらい、嫌われているのですね。もう支援金を銀行に振り込まなくて大丈夫です。後は生活保護を受給して生きていきます。駄目な弟ですいませんでした。お仕事頑張って下さい。○○(兄の会社)の繁栄を心から祈っています。」


 スマホに文字を打ち込み、出すか相当迷いました。そして打ち込んだメールを削除しました。僕は何を焦っているのでしょう。


 せめてこの日は兄からのメールを待とうと決めました。兄は忙しくてメールを出すのが遅れているのだと、自分に言いきかせました。


 そして18時過ぎに兄からメールが届きました。「15日に振り込みます。」と書かれていました。僕は嬉しくてすぐに返信しました。「お疲れ様です。ありがとうございます。お仕事頑張って下さい。」と書きました。


 無視されていると感じた自分が恥ずかしくなりました。


 兄からの支援金は今回で丁度100万円になります。このお金があるお蔭で、僕は自分の貯金を崩さず生活ができています。


 兄の優しさがある限り、僕のメンタルに良い影響を与えているのでしょう。仕事に関しては、とても厳しい兄ですが、根は優しいのです。


 支援してくれる兄に感謝してお話を終わりに致します。

 そして応援をしてくれるあなたにも感謝します。


 どうか幸せになれますように……


 いってらっしゃい♡

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