第307話 薬は道具

 おかえりなさい♡


 久しぶりの連続更新です。あなたとお話がしたくて、今日も書いていきます。

それではお話を始めましょう。


****


 今日は月に1度のメンタルクリニックの診察日でした。


 始発のバスに揺られて、川崎駅に出ます。川崎駅から登戸駅で乗り換えます。

登戸駅に着くと、ここの近くで20人の殺傷事件があったのだなと思いました。僕に出来る事は、同じ障害を持つ人と、孤立しないで接する事だと思っています。


 ひきこもりもそうですが、当事者が1番辛いのです。


 1人でも理解者がいれば違うのです。僕はその1人になりたいと願います。


 メンタルクリニックに着いたのは8時15分でした。僕の前に1人、女性がいました。9時までウオークマンを聞きながら時間を潰します。


 時間になり、2番の整理券を受け取り、ドトールに行きました。モーニングセットと単品でジャーマンドッグを注文しました。飲み物はアイスコーヒーです。660円支払いました。


 僕は今、禁煙中なので禁煙エリアで食べました。


 僕はカクヨムで公表しているので、禁煙や禁酒が出来ていると思います。他に我慢する理由が無いのです。


 9時45分から受付が始まります。


 まずは十文字さんの面接から。メッキ工場の仕事は順調に勤務時間を増やしています。十文字さんは喜んでくれました。


 禁酒、禁煙が継続している事も話しました。十文字さんも禁煙中で、今も煙草が吸いたいと言いました。お酒に関しては、週末くらい良いのではないかと言っていました。来週の金曜日に検査があるので、その後は飲みますと宣言しました。


 最後に薬について質問しました。


 カクヨムの作者が、統合失調症の彼氏が出来て、その事を作品にしていました。物語の舞台はアメリカです。完結済みの作品と、もう1つエッセイの作品が公開されていました。


 僕は2作品とも読みました。


 エッセイの中の1話に、ドキュメンタリーの紹介がありました。タイトルは「統合失調症についてのドキュメンタリー、薬なしでの回復」です。


 薬なしでの回復というタイトルに惹かれ、動画を見ました。再生時間は72分です。製作がアメリカなので、日本とはかなり違う認識だと感じました。


 このカクヨムの作者と何度かコメントを繰り返しましたが、僕が最後にコメントを書いてストップしました。更新もありません。何か気にさわる事を書いてしまったのでしょうか。


 このドキュメンタリーの、薬なしでの回復を十文字さんにぶつけてみました。

 十文字節炸裂でした。


「薬なんて飲みたく無ければ飲まなくて良いんだよ。具合が悪くなるのは本人だから、放っておけばいいんだ。薬を飲むのが目的では無い。目的は幸せになる事でしょう。薬はあくまでも、道具にすぎないんだよ。この道具を上手に使えば良いと思うよ。」


「僕が今日から薬を飲まないとしたらどうですか?」


「リスクが高いね。具合が悪くなったら今の状態まで戻すのにどれくらい時間がかかると思う?」


「たぶん60歳を超えると思います。」


「でしょ。薬を減らす事を目標にしては駄目だね。薬という道具を使い、幸せを求めれば良い。」


 薬を使わないで、精神的な病を治すには時間がかかると言っていました。でも薬を飲まない事に関して、1つも否定しませんでした。薬を飲みたく無ければ飲まなくて良い。


 十文字さんらしい答えをもらい、面接を終えるのでした。


 次は筑根先生の診察です。症状が安定しているので、お薬の変更はありません。何事も無く診察が終わりました。


 今回は、自立支援と障害者手帳の更新に使う、診断書があります。お会計は

6,960円でした。痛い出費です。処方箋を持って薬局へ。薬代は980円でした。


 メンタルクリニックの診察日は半日潰れます。


 疲れるし、少し損をした気分になります。病気だから仕方がないのです。帰りの電車に揺られ、川崎駅に戻ると12時30分でした。


 外は強い雨が降っています。そして街を行き交う大勢の人。僕の1番孤独を感じる時です。


 どこにも行かず、バスに乗り家に帰るのでした。


♥♥♥♥♥


 薬は道具。


 今日は十文字さんの良いお話が聴けました。


 僕は今まで、飲む薬を減らす事ばかり考え、それを目標にしていました。薬がいらない=健常者だと信じていたのです。薬という道具を、いかに使うのかが大切だと教えられました。


 十文字さんの答えはいつもシンプルで、頭の悪い僕に、分かり易く教えてくれます。僕が自殺願望の強い時も、支えになってくれました。


 十文字さんは繰り返し僕たち精神障害者に語りかけます。


「幸せになろう。」


 この言葉を信じて今も幸せを探しているのです。


*~*~*


 2日連続でのお話しでした。


 カクヨムを書けばあなたが相手をしてくれます。でも、これは当たり前の事ではありません。星の数ほどある作品の中、わざわざ逢いに来て頂いているのです。


 【生きてる証しが欲しいから】は完全なノンフィクションです。


 個人名と団体名は架空のモノですが、お話に出て来る出来事に嘘はありません。 これからも、あなたが逢いに来たくなるようなお話しを描いていきたいです。

 

 名残惜しいですが、お話しはここまでです。


 次も元気に逢えますように……


 いってらっしゃい♡


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