第86話 ラストチャンス
お帰りなさい♡
今日も僕を励ましに来てくれたのですね。あなたのその想いに遠慮なく甘えさせて下さい。それで僕は生きていけるのです。
あなたの事が大好きです。
~~~~
今日は月に1度のメンタルクリニックの診察日でした。
川崎は朝から良いお天気でした。始発のバスに乗り込み、川崎駅に出ます。電車を2本乗り継ぎ、メンタルクリニックに到着しました。時間は8時10分です。
また2番目かな、と思っていたらすでに2人いるではないですか。僕は3番目になりました。整理券が9時に配布されます。椅子が無いので、僕はいつも大きなプラスティックの植木鉢を裏返し、それに座るのですが、それがありません。
50分間、しゃがんだり、立ったりして携帯灰皿を手に煙草を吹かし、ブックオフで買った本を読みました。
9時になり、3番の整理券をもらい、ドトールで朝食をとりました。いつものパターンです。変わったのは、暑いのでホットコーヒーがアイスコーヒーになった事くらいです。
9時45分から受付が始まります。
受付を済ますとまずは十文字さんの面談から。就活について相談しました。瀬川さんと期限を決めて、活動すると言いました。
「昇さん、ラストチャンスだと思って活動してね。60歳過ぎたらもう(受け入れてくれる所が)無いから。定年だからさ。」
いきなりプレッシャーをかけられ僕はビビりました。
「昇さん、タンポポで実績を作っているから大丈夫だと思うよ。3年以上休みなく継続出来てるし、自信もって良いよ。」
まるで他人事のように聞こえます。カクヨムの話になると。
「軸を仕事にしないと駄目だよ。昇さんの才能は認めるけど趣味でしょ。85日間休みなく書き続けるなんて普通じゃないかな。止めろとは言わないけど。」
十文字さんの否定的な発言に僕の心が沈みます。面談を終え筑根先生の診断です。精神薬の変更は有りません。僕が就活をする話を聞いて、喜んでいました。
診断を終え、薬の処方箋をもらい、薬局で精神薬をもらい終了しました。
ラストチャンス。
もう遅すぎるのかもしれません。
♥♥♥♥♥
メンタルクリニックの診察で鬱状態です。
54歳で精神障害者の僕に、受け入れてくれる会社など存在しないのは、言われなくても十分過ぎるほど承知しているのです。
それをあえて生き恥をさらして就活しようとしているのですから。
十文字さんは何でもストレートに言葉にしますが、愛情が感じられません。僕は健常者では無いのです。障害者として生きているのです。
全否定されるので自殺願望が強くても相談すら出来ません。まずは僕の話に耳を
傾けるのが仕事では無いのですか?僕が1つ言うと10返ってきます。
話をするだけ無駄だと思いました。
♥♥♥♥♥
まだお話は終わりません。
遊びに来てくれたあなたにきちんとお礼をしなければなりません。今日のお話を描いていて心が痛みます。
今日くらいあなたにお話が出来る事に喜びを感じる出来事は有りません。僕は孤独では無いのです。
応援してくれるあなたに支えられているのです。
悔し涙で割った焼酎を飲み、心を整えましょう。
今日も感謝です。ありがとうございます。
どうか明日もあなたが逢いに来てくれますように……♡
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます