第8話 レクレーション
今日はタンポポのレクレーションがありました。
毎週金曜日はレクレーションやお誕生日会、ミーティングがあり基本的に作業はお休みです。ごく稀ですが一部作業の日があります。
本日は川崎市宮前区の温泉に行くレクでした。
参加費100円で昼食補助が300円出て交通費もタンポポで負担してくれます。温泉に浸かり、久し振りにサウナに入りたっぷりと汗を流してきました。
昼食は温泉内にあるレストランで食べて来ました。参加者は職員2名とメンバー5名でした。平日の昼間だというのにお客さんの多さに驚きました。
今日はメンバーの田村さん(仮名)の事を少し書きたいと思います。
40歳の独身で病名は適応障害です。レジェンドの佐藤さんと僕は何故か田村さんに気に入られ、作業中でも抱きついて来たりして職員によく注意されています。そうなんです。ちょっとホモッ気があるのです。聞くところによると女性経験が無く未だ童貞です。女を抱きたいという欲求は有り、本人は両刀使いだと言います。
僕と二人きりになると「愛してるよ」とか「二人きりになれたね」とか言うので気持ち悪いのと、どんどんエスカレートしてきているので怖いです。
作業は力仕事を進んでやるので良い所もあります。遅刻が多いのが難点ですが。
今日の温泉でも僕に近寄り触ってくるので優しく「やめなさい」と諭すも全然効きません。これってセクハラですよね?
僕の書いた「人間のカケラ」をネットで読破したそうです。登録しないので☆レビューとかは出来ないと言ってました。感想は一言「暗いね」でした。
おくすり手帳に6ぺージ手書きで感想文を書いてくれて、読みましたがニーチェを引き合いに出し、結構難しい文章で言いたい事が今一つ分かりませんでした。
本を読むのは好きで何だかよく分からない理論を話します。長所は細かい事に囚われず前向きな性格でしょうか。
さて、今日の温泉レクは楽しかったです。
実は今日のレクは欠席して、家に引きこもっていようと思っていたのです。昨日急きょ参加する事にしたのでした。一人でいると精神衛生上よくないと判断しました。調子が悪いと布団から起きられなくなりご飯も受け付けなくなります。
僕は今、タンポポの仲間に支えられて生きています。
今生きている奇跡を感じながら。
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