第2話 妹と恋に

 

 「好きだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

この声は家中に響きわたったらしい。今の俺は彼女というのがなんなのかわからないが、なんとなく彼女が欲しい。

「そうだ妹を彼女にしよう!」

とふざけて言った言葉がちょうどうるさいといいに来た妹に聞こえてたっぽい。あちゃーやらかした。

「お前バカ?妹彼女にしようとか頭おかしいわ」

「い、いや、その、ふざけて言いましたごめんなさい...じゃなかった。聞きたいんだけどさぁお前彼氏いんの?」

「うるせぇ、お前に答える義務ねぇよ」

 まるでやんちゃな弟みたいな応答をしてくる妹だ...

「もういやだこんな妹...あ、言葉に出してしまった...」

「あっそ、私もお前みたいな兄貴嫌だよこのやろ...」

「ごめん!まじでごめん!な、なな何でもするからさ?な?許してくださいぃぃぃ...」

「なんでもするの?」

「は、はい...」

「じゃあ、考えるから待ってろ」

僕はその言葉を聞いてからドキドキしながら待った。なにかいやらしい展開にでもならないかと期待したが、いつの間にか朝になっていた

「おいこらぁぁぁぁ!いつまで待たせるきだぁぁぁ!真由ぅぅぅ!」

「名前で呼ぶなこのやろ。考えてたら寝ちゃってたんだよ」

「あっそ、で、なにか思いつきましたかな?妹さん?」

「なにそのしゃべり方、きもいんだけど。」

「いいから言ってみ。」

「えっと...その...私に付き合ってよ...」

私と付き合って...だと...?16年間でこんなことあっただろうか。やっぱり妹と恋人の関係なろうという考えは間違いではなかった!

「いいともさ!これからよろしくな妹よ!」

「いや、これからってなにさ。買い物に付き合ってもらうだけだよ...まさか彼氏彼女のほうだと思った?バッカじゃないの?まぁとりあえずあんた荷物持ちねわかった?10時に出発するから準備しておいてね」

「うぅ...勘違いか...悲しいよ...」

 やはり妹と恋におちるのは無理だと思った。準備するかー。

 そういえば、妹のしゃべり方が昨日に比べて...いや、気のせいか

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