第9話 王都チェリコで......

今日は、休日だ。

マリアは起きると着替える。

そういえば、魔道具を準備しなくては行けないと考えているとクロエがドアを開けすごい勢いで入ってた来た。


「マリー、買い物に行くわよ。」

「びっくりした!」


あまりにも凄い勢いで開けたためマリアは飛び上がって驚いてしまった。

マリアは村を出る時にもらったお金を財布に移しクロエとともに街へと向かった。


「クロエ、どこに今から向かうの?」

「とりあえず、魔道具屋でも見てみようかなって。」

「どんなのがあるの?」

「今から行く店は武器魔道具が多い店だからいろいろあるわよ。」


大通りを歩いて、細い道に入り、何回も右左と曲がった。

すると小さな商店の前に着いた。

看板には、こちらの文字で魔道具屋ローザと書いてある。


「ここだ。着いた!」


クロエは扉に手をかけゆっくりと押し開ける。

カランカラン

鈴の音が響き。

ドス太い声が置くから

「いらっしゃい!」

店の中には壁掛けの魔道具や無造作に立て掛けられて魔剣などが数え切れないほど並んでいて数が多すぎて掃除が行き届かないのか、ホコリがかぶって黒くなっているものもあった。


「おう、嬢ちゃんたちはアルケミストかな?」

「はい。」

「何に使う魔道具を探してるんだい?」

「武器です。」


「それならその辺にあるものだな。アルケミストに使えるものはそこら辺しかないよ。」

そういうと店主はガラクタ置き場のような場所を指を指し言った。

マリアたちは、ガラクタ置き場の前に立ち漁り始めた。

どれも魔剣のようだ。

クロエは1本ずつ手に取ると形や性能などを見ながら選んでいく。

マリアも同じようなに手に取ってみる。

どれも形は少しだけ違うがそんなに大差がないなと考えながら振ってみたりした。

ガラクタのしたの方に変わった形のナイフのような魔剣をマリアは見つけ、クロエの肩を叩く。


「クロエ、見てこれ変な形。」


その魔道具はナイフのような大きさで斧のような形をしていた。


「なにこれかっこいいじゃん。」

「どれだー。」

「私これにする。」


とクロエは言うと店主に値段交渉に向かう。

凄い押し問答を繰り返し30分後に店から出てきた。マリアは店の外で待っていた。


「かなり値切ってやったぜ。」


ニヤニヤしているクロエをスルーしてマリアは切り出す。


「他に安いお店ないの?」

「他となると闇市の魔道具屋かなー。」

「闇市ってヤバそうな。」

「まあまあ、行ってみよー。」


2人はまた裏路地を歩いて闇市の魔道具屋を目指した。


かなり裏路地を歩くとテントのような小さな店が並ぶ路地にたどり着いた。

魔道具の店は魔道具がいろいろ並んでいたのですぐにわかったので見ることにした。

数は少ないが種類は色々並んでいた。

その中でマリアは、ある杖を手にし即決で買うのを決めた。

材質は、木で何の木かもわからないが使い方さえも店主はわからないというので安く売ってくれた。

マリアは杖を大事に抱え寮へと帰るのだった。

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