第5話 1年目

転生してから約1年が過ぎた。

俺は今お母さんに手を持ってもらいながら立って歩こうと練習しているところだ。

お父さんは兄と遊んでいる。


兄とは、どうやら年子の兄妹で、約一年違いだそうだ。

お母さんが話しているのを聞いただけだが。


兄のことは置いておいて、話を戻そう。

「頑張れ智花」

お母さんが応援してくれている。

頑張って立とうとするが、あとちょっとのところでこけてしまう。

「おしい。あとちょっとだったな」

お父さんもいつの間にか兄と一緒に応援してくれていた。

恥ずかしい。

みんなが見ている中、俺は立ち上がることができた。

立つことはできたのだが歩くことはまだのようですぐこける。



立てるようになってから一週間が過ぎた。

俺は今歩く練習をしているところだ。

今日はお父さんは仕事のようで家にはいない。

お母さんは近くでご飯を作っている。

兄は、俺の横で座っている。

歩く練習をするために壁のすぐ近くまではいはいで行く。

壁の近くまで行くと壁に手をつき立つ。

立つと今度は歩く練習をする。


壁の近くで歩く練習をしている時にお母さんが近くに来る。

料理を作り終えたみたいだ。

お母さんは、前に来た。

前に来ると俺の手を持った。

俺はその手を掴んだ。

手を掴むとお母さんはゆっくりと手を掴みながら歩く。

どうやら練習に付き合ってくれるみたいだ。



しばらく歩く練習をすると、俺は疲れたのでその場に座り込んだ。

それを見かねたお母さんは俺を抱っこして椅子に座らし、料理を持って来る。

俺はお母さんに食べさせてもらい、食べ終わったら歯を磨く。もちろんお母さんに磨いてもらうんだけど。

兄は横で1人で歯を磨いている。

磨き終わると同時くらいに玄関が開く。

お父さんが帰って来たみたいだ。

「ただいま」

「お帰りなさい。あなた。これから子供達を風呂に入れるからご飯食べといてね。ご飯は机の上に置いているからね」

お父さんにそう言いお母さんは脱衣所に来て服を脱ぎ始めた。

それを見た兄も脱ぎ始める。

お母さんが脱ぎ終えると今度は俺の服を脱がしにくる。

俺の服を脱がし終えると俺を抱っこして風呂場に連れて行く。

兄は自分で歩けるので自分で入る。


風呂場に入ると先に頭を洗われその次に体を洗われる。

体を洗い終わると今度は自分の体を洗う。

兄は、お母さんのを見て一緒になって洗っている。


お母さんが洗い終わると2人同時に抱っこしてバスタブに入る。

バスタブに入るとお母さんのノロケ話が始まった。いつものことだからスルーした。


風呂から出るとすぐにねむたくなる。

また睡魔に負けて寝てしまう。

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