　僕はひとりだ・・・ひとりぼっちだ・・・

　誰も相手にされない・・・みんな僕を睨みつけている・・・

　何で僕を他の者は嫌うのか？

　僕は図体が他のイノシシ仲間より大きい。

　いわゆる“うりぼう”の頃には普通の大きさの体だったのに、成長していくと段々日に日に、僕は大きくなって、まるで風船のように・・・

　風船か・・・

　いつの間にか僕は“山の主”とか言われて他のイノシシ仲間どころか他の動物達からも恐れられた。

　みんなは僕を見つけると、一目散に逃げていく。僕のこと全員シカトされる。

　更に僕、体に似合わず臆病で根性無いから、それが仲間に分かると、僕のことひどくいじめまくる。何が“山の主”だ・・・

　更に僕はこの大きな体のせいで、みんなから追放された。

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