水曜日の放課後
カッターを含む男子5、6人は教卓のあたりで話していた。
ある男子が、
「俺、昨日夜中までLINEしてて全然勉強してないわー。今日の単語テストまじ死んだわ」
と言った。
すると他の男子が、
「カッターとかLINEやらなそーだし、単語テストに期待だよな」
と続けた。
「カッター満点余裕説」
「やってそうに見せかけて実は勉強してない説」
と口々に発言する男子たち。
それが少し落ち着いた頃、カッターは言い放った。
「俺、中学の時とかマジでぼっちだったからそもそもLINEこないんだよね、ははは……」
5、6人のうちの1人が恐る恐る
「それはかわいそうだな」
と言ったが、みんな黙り込んでしまった。
窓から入ってくる湿った風が、今日はなんだか涼しかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます