34

「無理。お断り」

「ど、どうしてだ。そんなに俺の顔が嫌なのか?」

「顔は別に嫌じゃない」

「じゃあ性格か?」

「性格も嫌いじゃない」

「じゃあなんで……」

「つまり、こういうこと」


 彼女は何処か遠い目をして、語り始める。


「サィトウは以前、教室でこんなこと言ってた。『ベルキューブの牛の顔って、なんかイラつく顔してるな』『マロニーちゃんって、一見かわいいけど、目、笑ってないよな』『夜、暗い台所でシュガーカットの顔見たら、絶対怖いよな』そんなことを言ってた。だから、付き合わない」

「……?」


 ?????


- BAD END -

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る